聯額とは中国家屋の玄関口にかけられた額のことで、黄檗寺院には特に多く、崇福寺にも唐僧の名筆になるものが数多く揚げられている。扁額の特に人目をひく三門の隠元隆琦書「聖寿山」・第一峰門の即非如一書「第一峰」・大雄宝殿の千(せん)凱(がい)書「海西法窟」・本堂内の即非書「世尊」等をはじめ、隠元書「正法眼」・「不二門」・即非書「威徳荘厳」・「臨下有赫」・「護法蔵」・「法界慈航」・「雨花」・千凱書「無尽光」・「功徳祠」等13面、すべて雄渾な書風に圧倒されるものばかりである。柱(ちゅう)聯(れん)は即非、千の筆になる6対で、これらは承応3年(1654)から宝永2年(1705)までに書かれたものである。
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