このページは、共通のメニューを読み飛ばすことができます。直接本文をご覧になるかたは「このページの情報へ」というリンクをクリックしてください。
サイト共通のメニューへ
このページの情報へ

長崎県ホームページ


ページの先頭へ

ここからこのページの情報です。

パンくずリスト(現在位置の表示)

平成22年7月14日 定例記者会見

 ●会見内容●

1.EV100台イベントについて
2.参議院選挙の結果について
3.サッカー大久保選手の活躍について
4.参院選結果の県政への影響について
5.海砂採取の許認可区域の管轄問題について
6.石木ダムについて

○広報広聴課長 それでは、定例の知事の会見を行います。

1.EV100台イベントについて

○知事 よろしくお願いします。
 前回の定例の会見以降、あまり大きな県政の動きといったものはございませんでしたが、一つだけご報告とお礼を申し上げたいと思っておりますのは、去る7月2日、3日、本県が全国に先駆けて取り組んでおります長崎エビッツプロジェクト、このプロジェクトを全国に情報発信するということを目的に、EV100台イベントを新上五島町、そして五島市で開催をいたしました。この100台のパレードは、世界的にも初めてということでギネスに登録されたということでありまして、こうした取り組みを通して交流人口の拡大、観光の振興、あるいはまた、いろんな自動車に関連する地場中小企業の新分野進出等の一つのきっかけになれば大変ありがたいと考えているところであります。この間、積極的に報道に協力をいただきました皆様方に心からお礼を申し上げます。
 とりあえず、私の方からは以上であります。

2.参議院選挙の結果について

○記者(西日本新聞社) 今回の参議院選挙の結果をどう受けとめておられますか。

○知事 確かに、昨年政権交代が行われて、この数カ月間の国政の運営について、国民の皆様方が一定評価をされたということもあるでしょうし、また、選挙区は選挙区でそれぞれの事情といったものもあるものと思っておりまして、一概にこういうことだからこういう結果になったというような考え方は、今のところ私は整理しておりません。

○記者(西日本新聞社) 選挙区の方で、前知事と考え方を割と一緒にしていらっしゃると思いますが、その前知事が当選したことについてはいかがでしょうか。

○知事 ご承知のとおり、前知事はこの間、県議、そして国会議員、加えて3期12年知事をお務めになられまして、本県の実情については誰よりも一番お詳しい方でありますので、そうした方がまた国政の場において活躍をされるということになると、本県もいろいろな課題を抱えておりますので、そうした地方の立場から国政においてさまざまな改革等に取り組んでいただけるのではないかと。あわせて、また、本県の諸課題の解決に対してもお力添えをいただけるものと考えているところであります。

○記者(西日本新聞社) 諸課題の中で、諫早湾干拓開門反対を訴えられた金子さんが当選されたということで、この辺についてはどう考えておられますか。

○知事 確かに争点の一部にはなったのではないかと考えておりますけれども、私どもはこれまでも繰り返し申し上げておりますように、仮に開門調査が行われるということになりますと、さまざまな被害の発生が懸念されるところでありまして、これは何としても避けなければならない課題であるとご説明をしてまいりました。そういう意味では、今回の選挙結果が直ちに一定の方向性に結びつくということは考えておりませんが、地元の有権者の方々を中心に、一つの判断要素にはなったのではないかという思いもあります。

○記者(NHK) 諫早湾の関連で、金子さんは開門反対の立場を示していらして、大体その事情もわかっていらっしゃる方が国会の方に行かれたということですが、これは県にとっては心強いことというふうに受けとめていらっしゃいますか。

○知事 そうですね。地元の事情について一番詳しい方でありますので、中央の方でもそうしたお立場で、これからまたいろんなアドバイスもちょうだいできるのではないかと思って期待をいたしております。
 ただ、前回も申し上げましたけれども、山田農林水産大臣も本県の農林水産業の実情には非常にお詳しい方でありますので、そういった面では慎重にご判断いただけるものと思っております。

○記者(NHK) 山田大臣は本県の選出の方ですけれども、まだ、そんなにご本人も諫早湾干拓事業についてはあまり詳しくないという発言もしていらして、何回か地元にも伺ってというような意向を示していらっしゃるんですが、それについては。

○知事 新聞報道等で「地元の知事ともお会いしたい」というようなご発言があったということは聞いておりますが、私も何回か山田大臣とはお話をさせていただき、この諫早湾干拓事業の現状等についても少しお話をさせていただく機会もいただいてきました。さほど詳しくないとおっしゃられているかもしれませんが、やはり地域の声というのはしっかり受けとめていただいているものと考えております。

○記者(NHK) できればまた、こちらに入って現地を見ていただきたいというような…。

○知事 そうですね。機会があれば、やはり現地もご視察いただいた上で、地域の方々の声もお聞きいただく機会があれば大変ありがたいと思っております。

○記者(毎日新聞社) 政府・与党は、開門調査について妥当ということで、赤松前大臣は参院選の争点にしようとしていたんですけれども、今回の参院選の結果、反対していた金子さんが勝ったんですが、その結果を受けて、何かその政府・与党の動きというのは変わると思いますか。

○知事 さあ、どうでしょうか。確かにこの間、諫早湾干拓事業の開門調査に係る検討委員会では、開門の方向で報告書が出されました。それを受けて、まだ正式には決定をされないまま、赤松前農林水産大臣が交代されたわけでありますが、確かに口蹄疫の問題があって多忙をきわめておられたということもあるんでしょう。山田農水大臣が後を引き継がれた段階で、やはり環境アセスメントを重視したいというようなご発言もあったやに聞いておりまして、そういった姿勢といいますのは、我々がこれまで話をさせていただいてきた内容と一致するところでありますので、やはりしっかりした環境アセスを実施していただいて、科学的、客観的にいろんな課題について精査をした上でご判断をいただきたいと思っておりますし、そう取り組んでいただけるだろうと思っております。

○記者(長崎新聞社) そうすると、諫早、そして県内全体でも金子さんの方が得票で上回っていることは、諫干については開門反対の意見が多かったというふうに考えればよろしいでしょうか。

○知事 さあ、どうでしょうか。やはりこの諫早湾干拓事業の開門調査の件が県下全域に渡って大きな争点となったかというと、それはどうなのかなという思いもあります。
 ただ、地元の方ではやはり大きな話題の一つになっていたのではないかと思っておりますが、直ちに今回の選挙結果をもって諫早湾干拓事業に対する県民の方々の意向がこうであるという判断を行うというのはなかなか難しいのではないかと思っています。
 そういった意味で、判断材料の一部になったのかもしれないと申し上げたのであります。

3.サッカー大久保選手の活躍について

○記者(NHK) ちょっと違う話で、ワールドカップで国見高校出身の大久保嘉人選手が活躍なさったんですが、これを受けて県で表彰なさるとか、何か予定はないでしょうか。

○知事 そうですね。本当にワールドカップでは大変日本国民を盛り上げていただき、そしてまた、特に大久保選手は4試合全部先発で出場されて活躍をしていただいたということで、県民の皆さん方にも非常に大きな夢を与えてくれたと思っております。
 まだ具体的に決めたわけではありませんが、これから検討をしてみたいと思っております。

○記者(NHK) 例えば、どういった表彰の仕方が考えられるんでしょうか。

○知事 特にいろんな分野で活躍していただいた県民の方々の代表でありますので、特別表彰でありますとか、スポーツ分野で活躍していただいた方々に対する顕彰等も踏まえながら、これから検討してみたいと思います。

4.参院選結果の県政への影響について

○記者(西日本新聞社) 選挙の話に戻りますけれども、金子さんは非常に地元の事情に詳しいということで、一緒にやる分には心強い面は確かにあると思うんですが、かつて上司として縦の関係にあった方でもいらっしゃいますけれども、そういう意味での窮屈さとかやりづらさみたいなものは何か考えられませんでしょうか。

○知事 上司、部下との関係であれば、あるいはそういうことがあるのかもしれませんが、今度は全く違う立場になりますので、金子前知事はまさに国政の場で地方の方から国政を変えていくんだというようなお話もあったと聞いておりますし、私はやはり地元の方で長崎県政全般についての諸課題、これを一つ一つ真剣に取り組んでいかないといけない。そういった中で、多分に国政のレベルでご協力をいただく場面というのは非常に多いと思っております。
 そういう意味では、いろんな課題等について、やはり本県の事情等も報告しながらお力添えをいただく場というのは多分に出てくるものと思っております。

○記者(長崎新聞社) 今の話の続きなんですけれども、どういう場面で、どういう問題について相談していきたいんですか。

○知事 まだ、個々の案件でこれをこういう形でというところは考えておりませんが、先ほどから話題になっております諫早湾干拓事業の開門調査の問題等を含めて、いかに国政の場にある方々の理解を地元の事情等を含めて得ていくかというのは非常に大切なことだろうと思います。機会があれば私もいろんな場でご説明をさせていただきたいと思っておりますので、そうした面でのご支援をいただくとか、あるいはその他の諸課題、新幹線の問題、(長崎自動車道長崎I.C〜長崎多良見I.C間の)4車線拡幅の問題等、国の判断をいただく必要があるものが数多くありますので、そういったもろもろの課題についてお力添えをいただいていきたいと思っております。
 ただ、これはもう既に民主党の国会議員の皆様方にもお話をいたしておりますし、いろんな場面で支えていただいている分はありますので、地元選出の国会議員の皆様方すべてにそういったお願いをしているところであります。

○記者(長崎新聞社) 結局、ねじれ国会になってしまったんですけれども、これは県政にとってはどういう影響が考えられますか。

○知事 一番心配していますのは、国の方針がスムーズに固まっていくのかどうか。予算にしろ、さまざまな法令の改正にしろ、国として一定の方針をきちんとお示しいただいて、そうした中で地方が動いていくという場面が多々ありますので、そういう意味では、やはり今回の選挙結果によらず、国政上の諸課題については十分協議の場を持っていただいて、判断の時期が遅れることがないように、ぜひお願いをしたいと思っております。

○記者(長崎新聞社) その中で金子さんは、「国政をチェックしたい、民主党の暴走を止めたい」というふうにおっしゃっていたんですが、知事から見てその意見についてはどう思われますか。

○知事 暴走というところがどの辺をご指摘になっておられるのかわかりませんが、行き過ぎた分を止めるという考え方もあるでしょうし、足らざる分をもっと背中を押して進めていただくという分もあるだろうと思います。
 やはり地方の事情というのに一番お詳しい方でありますので、地方が活性化するためには国策として何が必要であるのか。あるいは、例えばいろんな制度を導入するにしても地元の了解なく地方負担が新たに生じるといったようなこともあったわけでありますので、そうした部分については十分地域の実情を訴えていただいて是正していただくようにお願いできるのではないかと思っています。

○記者(長崎新聞社) 具体的に行き過ぎた部分というのは。

○知事 行き過ぎといった表現が適正なのかどうかわかりませんが、例えば子ども手当の導入の際には、本来、国策であって地方の負担というのはあってはならないと思っているんですが、この制度導入に伴って地方負担が求められたというようなこともあります。
 これはやはり地方の立場からいうと、少し違うのではないですかということは我々も申し上げてきたところでありますので、そういった部分についてはやはりしっかりと是正をお願いしたいと思っています。

5.海砂採取の許認可区域の管轄問題について

○記者(朝日新聞社) 話が少し違う方に飛びますけれども、佐賀県と今争点になっております海砂の問題に関しまして、佐賀県側は国の調停制度を使って少し程度を上げて話し合いの場をつくるということで方針を固めているようなんですけれども、今後、知事同士で話し合いですとか、あるいはどういった対応で佐賀県側に対応していくか、知事のお考えをお伺いしたいんですけれども。

○知事 海砂の話は、既に皆様、ご承知だと思いますが、等距離ラインと漁業取締ラインというんですか、2つのラインが長崎・佐賀、佐賀・福岡、長崎・福岡の県境に存在しているわけですね。
 確かに、長崎県も最初は等距離ラインでお願いしたいという立場で福岡県にもお願いをしてきた経緯があるそうであります。
 ただ、現実的な対応として福岡・長崎の間は取締ラインでやりましょうということで了解点に達して現在に至っています。
 そして、佐賀と長崎の境界線も平成13年ぐらいだったんでしょうかね、一応、漁業取締ラインでやりましょうということで本県において許可を行って、その間、一切、異議等はいただいてなかったわけであります。
 この件については、全く意見交換なしでそういう取り扱いをやったかというと、そうではなくて、両県で協議した上、そういう結果になって、そして、その後も異議等いただいてきてなかったということでありますので、これまでは長崎、佐賀、一定の了解点にあったものと考えていたと思います。
 そうした面からいうと、我が県にとっては非常に唐突な感じがしているところだと思っております。

○記者(朝日新聞社) 実質的な合意というところで、担当者レベルでは合意があったというような解釈なんですけれども、具体的な紙で合意書を結んだりというような形で正式な合意をとっていなかったということが、今回争点になって主張された時に弱いかと思うんですけれども、そのあたりはどういうふうにこれから理解を求めていき、あるいは交渉の場でご発言されていくご予定でしょうか。

○知事 そこは、聞いてみますと福岡県との間も一定の合意文書等は存在しないという状況のようでありますので、今後の協議の場の進展に応じて、必要であればしっかりした合意文書等も交わす必要があるのかもしれません。

○記者(朝日新聞社) 知事同士での話し合いというのは、今のところ、お考えではないでしょうか。

○知事 必要があれば話し合いをさせていただいてもいいと思いますけれども、今、まだ事務レベルでおそらく協議が行われているのではないかと思っております。

6.石木ダムについて

○記者(長崎新聞社) ダムの話なんですけれども、昨日、国交省の有識者会議が、ダム事業を検証する判断基準案というのを示されましたけれども、これに沿って県が石木ダムについて検証することになるかと思うんですが、この判断基準について、まだ案でありますけれども、どういうふうにお考えでしょうか。

○知事 まだ、昨日の今日ということで具体的な内容というのを詳細に私も確認しておりません。そういった具体的な内容を確認して検討を進める必要があるものと思っております。新聞報道等、私も読ませていただいておりますが、ダム以外の対策として複数の代替案を検討して、最終的にはコストの面等を重視して方針を決めるべきではないかというようなことになっているようであります。もちろん、この間の検討の過程の中では地域住民の方々、専門家の方々の意見等もお聞きしながら検討を進めるということになっていくものと思っております。そうした具体的な検証の基準というのが定まり次第、本県も補助ダムを抱えておりますので検証を行っていく必要があるものと考えております。

○記者(長崎新聞社) これまでも代替案について検討されてきたかと思うんですが、石木ダムについて建設を見直す方向性になる可能性もあるんでしょうか。

○知事 私は検証基準案に沿ってこれまでの検討過程というのをチェックしておりません。ただ、聞くところによりますと、例えば、いろんな代替案等も検討した上で、今の石木ダムの建設という方向性に結びついたということでもありますので、やはり一定の方向性は、これは検証結果に基づいて判断をする必要があると思いますが、全く新たな手続でこうした検証作業がこれから出てくるということではないと思っております。

○記者(長崎新聞社) 見直しの可能性があるかどうか…。

○知事 まだ検証してみないとわからないと思います。

○記者(長崎新聞社) 県として、これまで検討されてきたこととまた同じようなことをすることになるかと思うんですが、それについて国がしなさいと言っているわけですが、いかがお考えでしょうか。

○知事 当然、検証は行う必要があるものと思っております。一定、検討過程の中で代替案の検討も進めてきたということであれば作業もはかどっていくのではないかと思っておりますので、そうした手順はしっかり踏んでいきたいと思います。

○記者(長崎新聞社) コストを重視してということですけれども、水については生命にかかわる問題で、治水、利水に関してもコストと比較できないものがあると思うんですけど、そういう国の考えについては、どうお考えでしょうか。

○知事 それは、確かにコスト面というのは重要視すべき判断材料の一つだろうと思いますが、そのほかにも、例えば安全性でありますとか、そういったもろもろの面で検証をして判断を行う必要があるのではないかと思います。
 どうもありがとうございました。

★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
ここまでがこのページの情報です。
ページの先頭へ

現在、スタイルシートが適用されていないため、 画面上のデザインは再現されていません。 スタイルシートに互換性のあるモダンブラウザのご利用をおすすめいたします。
ページの先頭へ