梅毒の患者数が増加しています

このページを印刷する

 梅毒の患者数が増加しています

長崎県では2023年に147件の梅毒の報告があり、現行の調査が開始されて以降、過去最多の報告数となっています。2024年は第16週までに32件の報告があがっています。2023年以降の報告を年代別にみると20代が全体の約4割を占めています。男女別にみると、男性では20代および30代、女性では20代が多くなっています。
梅毒は梅毒トレポネーマの感染によって生じる性感染症で、感染者との粘膜の接触を伴う性行為感染や妊婦の胎盤を通じて胎児に感染する(=先天梅毒)経路があります。
感染後3から6週間の潜伏期を経て、初期には感染部位の病変(初期硬結、リンパ節腫脹等)、続いて血行性に全身へ移行して皮膚病変(バラ疹や梅毒疹等)や発熱、倦怠感等の多彩な症状を呈するようになります。無治療の場合、感染から数年から数十年経過すると心血管梅毒、神経梅毒に進展します。
また、妊娠中に梅毒に感染すると、お腹の赤ちゃんに感染し、流産や死産の原因になったり、障害をもって生まれることがあります。妊娠早期に発見、治療すれば赤ちゃんに影響を与える可能性も低くなります。県内では、2023年に7名、2024年に2名の妊娠中の報告があがっています。
梅毒は早期診断、早期治療が重要ですので、感染が疑われる症状がみられた場合、感染の不安がある場合には、早期に医療機関を受診しましょう。また、県内の保健所では、無料の相談・検査を受けられます(事前の連絡・予約が必要)。感染を予防するには、コンドームを適切に使用することや感染のリスクとなる不特定多数の人との性的接触を避けることが重要です。

詳細は、長崎県感染症情報センター 梅毒の発生状況に掲載しています。

  (参考)国立感染症研究所 梅毒  (国立感染症研究所のホームページに移動します)

長崎県における梅毒診断週別累積患者報告数

長崎県における梅毒の性別・年代別割合

長崎県における梅毒の男女別・年代別割合性別・年代別のグラフは、2023年第1週から2024年第16週のデータを集計したものです

このページの掲載元

  • 環境保健研究センター
  • 郵便番号 856-0026 
    長崎県大村市池田2丁目1306番地11
  • 電話番号 0957-48-7560
  • ファックス番号 0957-48-7570