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ファイル 天井絵

○長崎町人の信仰と繁栄を示す良資料
天井絵
有形文化財(県指定) 
よみがなてんじょうえ
指定年月日昭和33年(1958)6月5日
所在地長崎市脇岬町
所有者観音寺
最寄り駅バス「観音寺前」下車 徒歩5分

 長崎半島の南端・野母崎地区の脇岬にある観音寺本堂の格(ごう)天(てん)井(じょう)150枚の1枚毎に描かれた花卉図である。1枚の大きさは一辺42㎝の正方形。うち4枚に長崎の絵師・川原慶賀(1786~1860)の、他の4枚に清国人・蘭徴の落款があり、筆者を知ることができるが、その他は無落款である。ただ、1枚に「長崎画史鑑賞家七十九翁・禁衣画師石崎融思敬写・同石崎融済謹写・補助石崎融吉敬写」とあることから、石崎融志(1768~1846)ら長崎派の絵師である石崎一族が中心となって描かれたこと、そして融思79歳の時すなわち弘化3年(1846)の完成であることが分かる。また絵裏面の書入れにより長崎の飛鳥氏らが先祖菩提のため奉納したことも判る。江戸時代長崎町人の観音信仰と行楽的徒歩旅行とが結びついての往時の当時の繁栄をも裏付ける。天保13年(1842)に江戸及び長崎所払いの刑を受けた慶賀が、4年後の弘化3年には既に当寺で仕事をしていたことを知る貴重な資料でもある。


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