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江迎本陣の螺鈿細工「枕水舎」附由来書一通

県指定有形文化財
よみがなえむかえほんじんのらでんざいく ちんすいしゃ つけたりゆらいしょいっつう
指定年月日平成26年(2014)3月25日
所在地佐世保市江迎町
所有者個人

平戸藩10代藩主・松浦 熈(まつらひろむ)(1791~1867)によって「枕水舎」と命名された江迎本陣の御成座敷に掲げられた螺鈿細工の扁額。江迎本陣は、平戸往還の中で最も平戸に近い平戸藩の本陣で山下家があてられた。現在も本陣や茶屋跡など往時の建物や庭園が残っている。扁額は、縦47cm、横78cm。「枕水舎」の堂々とした文字は、江戸勘亭流(かんていりゅう)の大家として知られる熈自らの手によるものと思われる。裏面には天保3年(1832)7月27日に松浦熈が書いたとする銘文が残る。扁額は朱漆地(しゅしっち)塗りの板面に貝片で文字や文様を表わす螺鈿細工で、砥の粉と生漆を混ぜた黒いさび漆を下地の上に大きな貝片が貼られている。下地の上には金箔片が確認されることから、貝の裏から金色をつける伏彩色(ふせざいしき)の技法が用いられている。扁額の額縁も、黒漆塗で流水紋が彫刻されている。付属する由来書には、「肥前守熈」の名で、天保3年(1832)7月に宿泊した際に改築した屋敷や庭のすばらしさに感銘を受けて名前をつけたことが記されている。
 由来書および扁額の裏面に残る銘から、松浦熈由来の扁額であることが明らかであり、当時としては珍しい螺鈿細工の技法を用いていることから、きわめて貴重な文化財である。

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