アコウは南方系のクワ科の樹木で、同科のイチジクやイタビ類に近く、その北限の一つは佐賀県の高串で、そこがあこう北限地として国の指定を受けている。壱岐は、九州本島からはるかに離れた玄海に浮かぶ島であるが、この島の西海岸、半城(はんせい)湾に臨んだ海辺に指定のアコウがある。根回り4mで、生育は旺盛である。アコウの木の生育地としては、日本最北端に位置する。自生か植えたものかの判断は困難であるが、もし植えたものとしても貴重である。 大きな地図で見る