柄頭を環状にまるめた鉄製の直刀。長さ93㎝。水牛の角製の鍔をつけ、竹を馬革で包んだ鞘(さや)を持つ。刀身は杢(もく)目(め)肌(はだ)が美しい。刃紋は小乱れで錵(にえ)がよく出来ている。亀岡神社の社伝によると、神功皇后の朝鮮半島出兵に従軍した七郎氏広の佩刀と伝えられ、同類が平戸島の志々伎神社、小値賀町の神島(こうじま)神社に伝わっていたが、現存するのは本資料のみである。県北地方が大和朝廷の支配下に組み込まれていたことを示すものであろう。大刀図が添えてある。 大きな地図で見る