この石塔は、宝珠、笠、龕(がん)、中台、竿の重制を備える佐賀特型の六地蔵形式多仏石塔である。龕上段は頭光付円頂坐像が7体、うち左宝珠、右執笏の尊像は着冠の閻魔王、下段は舟型光背付円頂坐像が7体である。正面に「逆修(ぎゃくしゅ)」の二字、上竿裏面に「干時天正十四年丙戌十月吉日一会講衆」と陰刻し、2体尊を3面に肉彫りしてあり、全体に二十体の仏像が刻まれている。現在、子供の病気平癒祈願に赤泥を塗りつける風習があり、素朴な民衆の信仰の対象になっている。 大きな地図で見る