この絵巻は平戸松浦家34代清(きよし)が注文して描かせたもので、落款に明仁浪仙-湖孫広氏湖秀写と記してあるので、筆者は唐絵目利(めきき)の廣渡湖秀(1737~84)であることがわかる。18世紀末における出島オランダ屋敷内の日蘭貿易の模様とオランダ人の生活の様子を鳥瞰図法で描いているもので、風俗画としても出色である。 大きな地図で見る