加津佐は一時コレジヨ、セミナリヨの置かれたところでキリシタンゆかりの地である。須崎の共同墓地には6基のキリシタン墓碑があり、うち3基が指定されている。
第1は浮彫りカルワリオ十字紋(「干」字状の十字文)入り平蓋石型(方形基壇)で、本碑の長さが幅より短い点では、県下のキリシタン墓碑中他に類例がない。正面軸部に浮彫りカルワリオ十字紋がある。第2は正面軸部に平彫りの台付カルワリオ十字紋を持つ板状平形伏碑。第3は半円柱形柱状伏碑で、正面軸部に一重のふちどりを持つ浅いくぼみをつけ、くぼみの中央部に「慶長十八年□月二日年二十九る井寸」と草体の碑銘が刻んである。他方の軸部にはくぼみも銘もない。
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