佐世保ヤモード祭りは、淀姫神社初祭りともいい、毎年1月26日に淀姫神社のある佐世保市松原・矢峰両町の氏子が前年に収穫した稲藁を持ち寄って大注連縄を作り、社内の鳥居に架けて五穀豊穣を祈願する正月恒例の行事である。いつごろから行われてきたか記録もなく定かではないが、少なくとも100年以上前頃から行われていたものと思われる。ヤモードは「山の人」が転化したものといわれている。春には山から里に下りて、田の神となり、豊作と家内安全を氏子に約束し、秋の収穫がすむと山に帰っていく「まれびと(稀れ人)」の変身と考えられている。ちなみに、祭りのなかでは、松原・矢峰両町在住で、両親が健在な青年2人がヤモードとなり、行事を司る。
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