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ファイル 旧長崎大司教館

大司教館の歴史的遺構としてはわが国唯一のものであり、ド・ロ神父の最晩年の作品として歴史的かつ建築史的価値の高い貴重な建造物である。
旧長崎大司教館
有形文化財(県指定) 
よみがなきゅうながさきだいしきょうかん
指定年月日平成23年(2011)3月4日
所在地長崎市南山手町5-3
所有者カトリック長崎大司教区
年代大正
最寄り駅JR長崎駅から正覚寺下行き路面電車で10分、「築町」で乗り換え、石橋行きで「大浦天主堂下」下車、徒歩3分。
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 旧長崎大司教館は、老朽化した大浦天主堂の司教館を立て替えたものであり、外海から病気療養により大浦天主堂に戻っていたド・ロ神父が設計、鉄川与助の施工により、大正4年(1915)に竣工した(ド・ロ神父は竣工前年に死去)。
 大司教館は大浦天主堂の境内地にあり、北斜面の中段に立地する。
 外観はイギリス積みの煉瓦造で、正面(北面)切妻造、背面寄棟造、桟瓦葺とする。一部に地階をもつ3階建てである。正面の大きな煉瓦造壁面には各階に窓が並び、煉瓦造の弓形アーチの小庇を設ける。東西面に規則正しく並ぶ列柱は、建物に水平性を付与するとともに、整然とした立面を構成している。屋根上の5本の煉瓦積み煙突も単調な屋根面にアクセントを与えている。
 平面は矩形で、1・2階の東西面、2階の背面(南面)にヴェランダを設ける。ヴェランダの天井は旧羅典神学校と同様に、木製菱組格子の平張りとする。地階は小規模な倉庫、1・2階は十文字の廊下に小部屋を配し、3階は広い1室としている。小屋組は大屋根部をキングポスト・トラス、下屋を簡略なトラスとする。背面を寄棟造とするが、垂木を隅扇としている点は珍しい。
 建物は一部地下1階を持つ3階建て、煉瓦造(一部木骨煉瓦造・木造)で、敷地の高低差を利用しながら、建物の実用的な機能性が発揮できるような巧みな平面構成となっている。また保存状態も良好である。
(「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」構成資産候補建造物調査報告書引用)


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