ヘツカニガキはアカネ科の南方系の落葉高木で、中国南部・台湾・琉球から九州と四国に分布する日本では鹿児島県の辺(へ)塚(つか)で発見され、辺塚苦木の名がつけられた。茎葉に苦味があることから「辺塚苦木」の名がつけられた。飯盛町のヘツカニガキの自生地は、橘湾に臨んだ飯盛町川下海岸の丘陵地南側の自然林内にある。根元に近いところの幹囲が2.3m、その上が二大支幹に分かれ、樹高10mもある。分布域の北限域にこのような巨樹が生育していることは大変珍しい。 大きな地図で見る