平成26年9月27日に開催された、長崎県埋蔵文化財センター主催で毎年行っている東アジア国際シンポジウムの映像です。テーマは「支石墓の謎-墓地に見る日韓交流-」です。
第4部は弥生時代が始まる頃に韓国から伝わった「支石墓」をめぐる謎についての日韓の研究者によるパネルディスカッション動画です。
「支石墓(しせきぼ)」とは
聞き慣れない言葉ですが、墓の一種です。遺体を埋葬した場所の上にいくつかの石を置き、それらの石の上にさらに巨大な石を置いてテーブルのような形にしたので、支石墓といいます。こうした墓は縄文時代の日本にはみられず、弥生時代の始まる頃に韓国から伝わりました。支石墓は九州北部地域に多く分布していますが、韓国と九州をつなぐ壱岐・対馬では未だ発見されていません。どうしてなのでしょうか?今回のシンポジウムでは、国内外の研究者に支石墓の伝来や受け入れの方法、壱岐・対馬で発見されていない原因などについて熱く語り合っていただきます。