【フォト巡礼】郡崩れ(その3)

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郡崩れ(その3)

「郡崩れ」の事件では郡川沿いの村々で総勢608人のキリシタンが摘発されている。その内99人は放免、永牢者20人、獄中死78人で残り411人が斬首に処せられている。処刑は長崎で123人、佐賀で37人、島原で56人、平戸で64人となり、残り131人は大村城下の放虎原で執行されている。この処刑場の周辺には最後の水盃を交わしたとされる「妻子別れの石」や処刑後の首を晒したとされる」「獄門所跡」が残されている。更に処刑者が蘇えらないように首と胴体を夫々別個に埋葬された首塚と胴塚も残されている。

掲載の写真は大村の処刑場となった放虎原を撮影した作品である。1622年に長崎の西坂で55人が処刑された元和の大殉教に前後して、この処刑場でも多くの宣教師が火刑に処せられている。それらを思えば咲いた「さつき」の花も痛々しく見えてくる。

  • 撮影日時:平成28年(2016年)6月15日 午後4時頃
    撮影場所:大村市協和町
  • 撮影者:池田勉

※写真の著作権は撮影者にあります。著作権法によって認められる場合を除き、写真を利用することはできません。
※撮影者は被写体の人物や所有者に許可を取ったうえで撮影しています。教会堂内の写真撮影は基本的に認められていませんのでご注意ください。

長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・フォト巡礼
より(毎週金曜日更新)

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