【フォト巡礼】「神ノ島のキリシタン」

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【フォト巡礼】「神ノ島のキリシタン」

神ノ島は江戸時代、佐賀藩深堀鍋島領であった。島には長崎港防衛の観点から砲台が置かれていた。仏教徒の島であったが1780年頃には潜伏キリシタンも多少いたとされる。1851年に長崎港の更なる警備強化として神ノ島と四郎ヶ島間に砲台を設置する工事でキリシタンが増えたと言われている。1867年の浦上四番崩れが波及して1871年に同島の潜伏キリシタンも佐賀牢に投獄されているが、同年中には釈放されている。その後、信徒が増えて禁教令解除後1876年に仮教会を、1881年にはラゲ神父により木造の教会堂が建てられている。その後、ジュラン神父により1897年にレンガ造りの聖堂に再建されているが、レンガ色を見せない白亜の容姿となって今に至っている。
掲載の写真は神ノ島教会を撮影した作品である。東の空一杯に広がる夕照の雲を背景にし、トンビも入れて撮影し島の雰囲気を醸し出している。

  • 撮影日時:平成21年(2009年)11月1日 午後5時頃
  • 撮影場所:長崎市神ノ島町
  • 撮影者:池田勉

※写真の著作権は撮影者にあります。著作権法によって認められる場合を除き、写真を利用することはできません。
※撮影者は被写体の人物や所有者に許可を取ったうえで撮影しています。教会堂内の写真撮影は基本的に認められていませんのでご注意ください。

長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・フォト巡礼
より(毎週金曜日更新)

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