【フォト巡礼】「善長谷の潜伏キリシタン」

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江戸時代、長崎港口にある深堀地区は佐賀藩深堀鍋島氏の所領地であった。 
海岸から急峻する標高350メートルの城山に、かって俵石城があった。
1804年、城山山中の善長谷に外海地区にある東樫山から潜伏キリシタン6所帯が移住している。彼らは深堀鍋島家に山中の水を運ぶ役目と俵石八幡神社の毎月祭礼、そして菩提寺の檀家になる条件で居住が許されている。それらの役目を請け負って信仰を密かに継続している。
掲載の写真は城山山中の善長谷に移住した潜伏キリシタンの水方であった長谷川佐八と甚助の墓標を撮影した作品である。大木の下に立つ仏式の同石塔には木漏れ夕陽が射し込み、前には素朴な花が咲いていて、潜伏キリシタンの里の雰囲気が漂っていた。

  • 撮影日時:令和2年(2020年)8月22日 午後4時頃
  • 撮影場所:長崎市大籠町
  • 撮影者:池田勉

※写真の著作権は撮影者にあります。著作権法によって認められる場合を除き、写真を利用することはできません。
※撮影者は被写体の人物や所有者に許可を取ったうえで撮影しています。教会堂内の写真撮影は基本的に認められていませんのでご注意ください。

長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・フォト巡礼
より(毎週金曜日更新)

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