古賀地区の歴史を紐解いてみると、キリスト教の伝播・普及期である1570年代は、積極的に宣教を推奨する島原の有馬氏の所領下にあった。そのため、有馬氏の庇護を受けてほとんどの住民はキリシタンだったと言われている。その後、江戸時代の禁教期になると、一転してキリシタンの取り締まりが強化されている。
掲載の写真は、同地区に祀られている子安観音像を撮影した作品である。この像は、当地の潜伏キリシタンが、松原の奥地にマリア様の代わりに祀ったと言われている。後に水害で流され、下流の川底で発見されて現在地に祀られているようである。観音像の赤い前掛けの裏には、右手指で子供を優しく握っている様子が見て取れる。
- 撮影日時:2015年5月28日 午後5時頃
- 撮影場所:長崎市古賀町
- 撮影者:池田勉
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長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・フォト巡礼
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