1637年の「島原・天草一揆」において、有馬村の観己寺の永誉教含庵主は、原城・三ノ丸に安置されていた聖観音像を持ち出した。喜々津村の正法寺に逃避する道中、豊かな清水が湧き出る井桶之尾御手洗の地に、持ち出した観音を祀ることが相応しいと思い、当初目指した喜々津村の正法寺の末庵として建立したのが井桶之尾観世音である、と記念碑の由緒書に表示されている。
掲載の写真は、古賀から山道に差し掛かった旧長崎街道筋にある同観音堂を撮影した作品である。周辺は木々に囲まれ、清らかな湧き水が流れ出ていて、今もお参りする信者の足跡が感じられる。現在、この周辺には民家が点在しているが、ここから久山までの旧長崎街道は山道で本格的な峠越えである。
- 撮影日時:2020年3月15日 午後4時頃
- 撮影場所:諫早市多良見町
- 撮影者:池田勉
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長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・フォト巡礼
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