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故郷・野母崎で第二の人生を歩む 村田茂男さん

 

むらたしげお

1946年、野母崎生まれ。東京、大阪で働いた後、12年前に故郷である野母崎に戻り、6年前に十割手打そばと陶芸の店「我流」をオープン。野母崎のツーリズム組織「のもざきヨカ隊」の創設メンバーとして、積極的に地域活動を行っている。

このコーナーでは地域を愛する人で、伝統芸能や伝統技術を大切に守り伝えている人やまちおこし・珍しいことに取り組んでいる人などをご紹介します。

何事も楽しいが基本。野母崎も楽しく元気にしたい。

 村田茂男(むらたしげお)さんを一言で紹介するのは難しい。そばを打ち、陶芸家として作品を発表し、石窯でパンを焼き、地域のリーダーとして活動する。実に多彩な人である。
 15歳で都会へ出た村田さんが故郷である野母崎に戻ってきたのは今から12年前。小さい頃から釣りが大好きだった村田さんは帰省の際、野母崎の海でたくさんの魚を釣り上げ、その素晴らしい環境に改めて感激し、帰郷を決意したという。
 帰郷後、趣味で始めた陶芸に力が入り、作品を多くの人に見てもらおうとギャラリーの立ち上げを考えるが、展示室だけでは面白くないだろうと、以前から楽しんでいたそば打ちを究め、手打ちそばを出すことにした。良質の国産そば粉にこだわったその上品な味わいのそばは、自身が焼いた器に盛られて客へと出される。村田さんの好奇心は止まることを知らない。天然酵母を使った石窯パンや塩づくり、甘酒づくり…と次から次へと挑戦は続く。「そば職人でも陶芸家でも呼び名は何でもいいんですよ。ただ好きなことをしているだけ、楽しいからやるだけなんです。何が楽しいかっていうと、失敗を重ねながら試行錯誤すること。そばも陶芸もぜんぶ店名通り、”我流(がりゅう)“です」。
 店が軌道に乗る一方で、活力をなくしていくふるさとに危機感を抱いていた村田さんは、地元の若者たちに今のままでは野母崎はだめになってしまうと話し続けた。何とかしなければ…。その気持ちが、昨年4月、ツーリズム組織「のもざきヨカ隊」結成という形で実を結んだ。現在、定置網漁やかまぼこづくり、クルージングや干物づくりなど、野母崎ならではの体験型メニューを県内外の人たちにアピールしている。もちろん村田さんもそば打ちや陶芸、ピザや塩づくりの体験希望者を受け入れている。「まずは野母崎の良さを知ってもらって遊びに来てほしいですね。とにかく野母崎を元気にしたいんです」と村田さん。
 50歳を過ぎてから始めたという陶芸は、毎年作品を長崎県美術館で発表するまでになった。今年で8回目を迎える陶芸展。「10回目は、すべての作品を備前(びぜん)焼で挑戦したいですね」と夢は終わらない。第二の人生はこれからが本番だ。

【問合せ先】
我流
長崎市脇岬町1880-1 TEL.090-3285-1278