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語りかける風景9 羨(うらや)ましきかな、修学旅行生。子どもたちが本当の子どもに戻る島。舞妓さんごっこ、一緒にしたかったなぁ。

 取材の途中で修学旅行生に出会った。小学生たちが「かんころもち作り体験」をしている。地元の方と一緒に杵(きね)で餅(もち)をついたり、「舞妓(まいこ)さんごっこ!」と言いながら粉で顔を真っ白にして餅を丸めたり、とても楽しそうだ。
 思い返せば、修学旅行で見学したお城やお寺、美しい庭園などは大人になって初めて「あの時、ちゃんと見ておけばよかった」と思うものばかりだ。旅行中はお土産(みやげ)屋さんばかりが気になり、決められたお小遣いの中で家族へのお土産を何にしようか……そんなことばかり考えていたような気がする。そのことを特別後悔しているわけでもないが、生き生きとした子どもたちの表情を見ていると、「こんな修学旅行も良かったなぁ」と思った。上五島に来た子どもたちは、かまぼこや五島うどん作り体験、シーカヤックや釣りなどを楽しむという。体と心を思いっきり使う島旅。有名な観光地もいいけれど、自然体験は子どもたちを本当の子どもに戻してくれる。