令和7年度ながさき農業オープンアカデミー~第1回講座(7月7~8日)
開講式終了後、第1回講座が始まりました。第1回講座は2日間開催しました。

まず、(株)ファーム・サポーターズ・ラボ 代表取締役 岡部由美子さんからガイダンスがあり、講座を通して最終日に発表する経営計画の作成イメージの説明を受け、その経営計画の大きな柱となる経営理念の考え方、および経営分析の手法について講義がありました。その中で消費の二極化や世界的な視点で見た地政学リスク等に絶えずアンテナを張り正確な情報を収集する力や、多くの変化が起こっている中で、自らの判断の軸となる経営理念を揺るぎないものにする大切さを学びました。また、環境(外部、内部)を把握し経営分析を行うことの重要性の説明を受け、グループワークの時間を多く取りながらお互いの現状や意見をまとめ、発表を行いながら理解を深めました。
 1日目には、Farm Takeuchi 武内 誠さん(広島市)から「農業経営は気付けば仲間から頂いた」と題しご講演頂きました。
 武内さんは今年5月まで全国農協青年組織協議会副会長も務めておられ、また前職がレーシングドライバーという異色の経歴を持っておられます。
 講演では親の経営を継承し、高校時代の親友と共に農業を始めた経緯や現在の取り組み等、多くの体験談を踏まえながらお話いただきました。特に印象に残ったのは、武内さんの行動力、仲間や人脈作り、消費者動向に常にアンテナを張りどの作物を作るか等の情報収集の重要性でした。特に経営者は一人で考えがちになることが多いため、仲間(先輩、後輩・・)を作り視野が広がるネットワークを作り、次の世代にもつなげていく大切さを伝えていただきました。

 また、長崎県農業協同組合中央会、長崎県農業会議、農林中央金庫長崎支店の各後援機関から情報提供がありました。

 第2回講座(7月29日)も、主会場を県央振興局で開催します。厳しい暑さの中、受講生の皆さんは日頃の農作業を行いながらの受講となりますが、体調管理に注意し、これからの経営に有意義な講座になりますよう期待します(研修部職員)。
(株)ファーム・サポーターズ・ラボ 
代表取締役 岡部 由美子さん
Farm Takeuchi 
武内 誠さん(広島市)の基調講演
(「農業経営は気付けば仲間から頂いた」)
受講生のグループワーク
(自分の経営の強みと弱み、周りの環境で良い機会、脅威と思っていること をグループでまとめ発表)