磯焼けの現状について

近年、長崎県海域の広い範囲において、磯焼けに代表される藻場の衰退がみられています。磯焼けは1980年代から五島や対馬東岸などでみられていましたが、1998年以降は、アラメ類の葉状部欠損現象に代表されるように、アイゴなどの海藻を食べる魚介類の食害が主な要因となり、大型褐藻類の衰退・消失が各地で確認されるようになりました。

藻場は魚介類の生息や産卵の場所となり、本県の漁業生産を支える重要な役割を担っています。藻場の衰退によりアワビの漁獲量の減少や、ウニの身入りが悪化するなど、漁業への直接的な影響を肌で感じることが多くなっています。また、南方系の海藻の分布域が本県の広い範囲で拡大するなど、過去とは異なる藻場の変化を目の当たりにするようになっています。

 

「磯焼け」とは、大型の海藻が消滅し、海底の岩や石が露出した状態をいいます。

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