長崎対馬地どり

令和6年11月5日更新

 長崎県北部の離島、対馬(つしま)には、古くから島在来の「対馬地鶏」が飼養されており、肉味の良さから郷土料理の「いりやき」の素材として珍重されてきました。

 「対馬地鶏」は、農林JAS規格に定義されている在来種(38品種)の中の1つです。外貌的な特徴としては、羽毛は褐色で雄の頸部は鮮やかな黄金色を呈しています。また、雄雌ともに鶏独特の肉垂がなく、代わりにあご髭状の羽毛を有しています。

 長崎県農林技術開発センターでは、これまでこの「対馬地鶏」の系統を維持するとともに、種鶏の繁殖性や交雑鶏の肉質に優れる新銘柄鶏の作出に取り組み、平成28年度に「長崎対馬地どり」を開発しました。

  「長崎対馬地どり」は、父系に軍鶏の血を引き継いでいる龍軍鶏ごろう、母系に味に優れた対馬地鶏を交配した二元交雑種であり、雄は約90日齢で3.3kg、雌は約130日齢で2.8kg程に成長します。

   外貌は母系の対馬地鶏の特徴である顎髭を呈しており、肉味は適度な歯ごたえで肉汁に富み、うま味に優れています。

   平成30年度より「長崎対馬地どり振興協議会」において、年間約10,000羽を生産し、流通拡大を図っています。

 長崎対馬地どり振興協議会ホームページ:https://nagasaki-tsushima-jidori.com/

 また、「対馬地鶏」原種について、高病原性鳥インフルエンザ発生時の殺処分や自然災害、火災等により遺伝資源が消滅するリスクを回避するため、令和5年度より県内の農業高校(西彼農業高等学校、島原農業高等学校、北松農業高等学校、諫早農業高等学校)で分散飼育に取り組んでいます。
長崎対馬地どり

 

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