ガタ土との戦いと干拓の歴史(1)

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 諫早平野は600年前から干拓を繰り返してきた特異な地形です。

有明海の潮流

 福岡県を流れる筑後川などの大きな川が有明海に砂や泥、阿蘇山などの火山灰を運んできます。
 有明海の中央から奥にはおよそ反時計回りの潮の流れがあり、小さい砂や泥、火山灰はゆっくり運ばれ、諫早湾などの流れが遅くなった所にたまっていきます。

有明海の潮流は反時計回り(平均流)

有明海の潮流です

干潟は毎年10メートルにも

 有明海は大きな潮の満ち干があり、満ちた時に運ばれてきた砂や泥は、引き潮の時に取り残され、少しずつたまっていきます。これを地元では「ガタ土」と呼んでいます。

干潟の形成

干潟の形成です

干潟がどうして平野になったのか

 ガタ土は、毎年たまって広がっていきます。川や排水路の水が海に流れるところにもたまって、水が流れにくくなります。
 このため、苦労して干潟の土砂を取り除きますが、たまることが続くと、いよいよ取り除くこともできなくなります。このようにして、たまった干潟の土砂を囲むように堤防を築いて干拓し、農地などを造ってきました。

諫早平野における干拓の変遷です

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