令和6年度「先端的サービスの開発・構築及び規制・制度改革に関する調査事業」の結果について

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令和6年10月に連携“絆”特区に係る内閣府「先端的サービスの開発・構築及び規制・制度改革に関する調査事業」に、本県関係の事業が採択され、ドローンの社会実装へ向けた取組を行いました。当該事業において、九州地区で初となるドローンのレベル4飛行(有人地帯上空・目視外)の実証や広域における送電鉄塔などインフラ設備の点検実証、自動検知AIシステムを用いた運行効率化に係る実証を実施しました。

実証事業1「レベル4飛行でのオンデマンド配送の実現に向けた調査」

概要

  • 令和7年2月に長崎県五島市玉之浦町にて、九州初となるレベル4飛行実証による医薬品配送の実証を実施。
  • 当日は、玉之浦診療所の医師がモバイルクリニックにより自宅にいる患者を遠隔で診察。処方した医薬品をドローンに搭載し、診療所から患者自宅まで約3.2kmの距離を配送。
  • これまで、診療所スタッフが翌日に処方薬を患者宅へ配送していたが、ドローンを活用することにより、患者は診療所に出向くことなく、診察当日に薬を受け取ることが可能となる。

今回の実証の結果を踏まえ、エリア単位でのレベル4飛行の規制・制度改革提案へと繋げる。

(参考)豊田通商株式会社による実証概要プレスリリース(豊田通商株式会社のホームページへ移動します)

詳細はこちらからご覧ください。(内閣府ホームページへ移動します)

体制

豊田通商株式会社、そらいいな株式会社、株式会社ACSL 、NTTコミュニケーションズ株式会社、長崎県、五島市、国立大学法人長崎大学、MONET Technologies 株式会社

 

実証事業1フロー図

モザイク処理後_特区受取の様子実証事業1機体荷物搭載の様子実証事業1の機体飛行の様子

実証事業2「広域におけるレベル3.5飛行でのインフラと防災・災害状況の把握」

概要

  • インフラ設備(送電鉄塔など)の状況把握は人の目により実施しているが、離島地域などでは交通アクセス、人手の関係上、迅速な対応が難しい場合がある。
  • 令和7年3月に五島市において、長距離飛行可能なドローンにて巡視を効率化させ、より安定したインフラの提供をめざすため、レベル3.5飛行による多用途での飛行実証を実施。

詳細はこちらからご覧ください。(内閣府ホームページへ移動します)

体制

豊田通商株式会社、株式会社アミューズワンセルフ、そらいいな株式会社、九州電力送配電株式会社

実証事業3「自動検知AIシステムを用いた運行効率化に向けた調査」

概要

  • 令和7年3月に松浦市において、自動検知AIを用いたドローン配送の実現可能性を検討するための実証を実施。
  • ドローンのレベル3.5飛行は、機体に搭載したカメラからの映像を地上において人がモニター監視するなどの安全対策を講じながら飛行する必要があるが、自動検知AIシステムを用いた第三者の立入り検知やオペレーターへの通知についての有効性検証等を行ったもの。
  • このシステムを活用することにより、同時に複数のドローンを操縦できる体制を整備することができ、運航コストを抑えたドローン配送の実現に繋がることが期待される。

今回の実証の結果を踏まえ、一人の操縦者によるレベル3.5飛行の複数機運航に係る規制・制度改革提案へと繋げる。

詳細はこちらからご覧ください。(内閣府ホームページへ移動します)

体制

株式会社電通総研、株式会社エアロネクスト、株式会社NEXT DELIVERY、株式会社電通九州

実証事業3のフロー1実証事業3のフロー2

実証事業3機体飛行の様子実証事業3モニターの画像実証事業3搭載の様子

参考:先端的サービスの開発・構築及び規制・制度改革に関する調査事業(連携”絆”特区対象)概要

「先端的サービスの開発・構築及び規制・制度改革に関する調査事業(連携”絆”特区対象)」についてはこちらをご覧ください。(内閣府ホームページへ移動します)

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