長持ち住宅のススメ「良質な住宅を、長く大切に使う」

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「新築信仰」という言葉があるように、日本の不動産市場では流通する8割以上が新築です。住宅をつくっては壊しを繰り返しており、貴重な資産や資源が浪費されています。

個人の住宅費負担を考えても、良質な住宅を世代を超えて利用していくほうがコスト面で優位であり、将来の世代に資産や資源を継承することや持続可能な社会への転換を目指すためにも、「いいものを作り、きちんと手入れをして、長く大切に使う(継承する)」ことは、今後ますます重要になっていきます。

ここでは、成熟した社会に相応しい豊かな住まいの実現を目指す、「長持ち住宅」に資する制度等を紹介します。

 

 

※右図は、長持ち住宅の手引き(国土交通省ホームページ)から引用しています。

「いいものを作る」

長期優良住宅

長期優良住宅は、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅です。耐久性や耐震性、維持管理の容易性などの「住宅を長持ちさせるための要件」や、省エネルギーやバリアフリー、住環境への配慮などの「長持ちする住宅に求められる要件」といった、一定の基準を満たす住宅として、所管行政庁(県や市)が認定します。認定された住宅は税制や融資の面で優遇を受けられます。

住宅性能表示制度

住宅性能表示制度とは、平成12年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく制度で、「構造の安定」や「劣化の軽減」といった分野ごとに、評価方法基準が定められています。共通のルールで性能を評価することにより、住宅を所得しようとする方が、住宅の性能を相互に比較することができます。(上述の長期優良住宅の認定基準には、住宅性能表示制度による等級(住宅性能の程度を表す数値)が引用されています)

「きちんと手入れをする」

日頃からの手入れと計画的な維持保全

住宅を長く使うためには、日頃からの手入れ、計画的な維持保全による点検・補修などが重要です。手入れをして住宅をきれいに維持することで長く住み続けられ、大切に使われた住宅は資産価値も高まります。

リフォームによる質の向上・長寿命化

世帯人員の増加や高齢化といったライフステージの変化への対応、耐震性や省エネルギー性能向上など、適切にリフォームを行うことにより、居住ニーズを満足させるとともに、住宅の物理的・社会的寿命を延ばすことができます。

リフォーム瑕疵保険

リフォーム工事で瑕疵が見つかった場合に、補修費用をまかなうことができる「リフォーム瑕疵保険」を活用することにより、より安心してリフォームを行うことができます。

「長く大切に使う(継承する)」

インスペクション

中古建物の売買を行う際などに実施する、建物の状況を適切に評価するための調査です。国交省の定める講習を修了した建築士(既存住宅状況調査技術者)が、建物の劣化事象・不具合事象の状況を目視、計測等により調査・評価します。

既存住宅売買瑕疵担保保険

既存住宅売買瑕疵(かし)保険は、中古住宅の検査と保証がセットになった保険制度です。住宅専門の保険会社(住宅瑕疵担保責任保険法人)が保険を引き受ける保険で、より安全・安心に取引を行うことができます。

安心R住宅

耐震性があり、インスペクションが行われた住宅であって、リフォーム等について情報提供が行われる既存住宅に対し、国の関与のもとで事業者団体が標章(安心R住宅)を付与します。

リバースモーゲージ型住宅ローン

高齢者の方を対象とした住宅ローンで、「今住んでいる住宅や新たに取得する住宅を担保に融資を受けることができる」「毎月の支払いは利息のみ」などの特徴を持ちます。借入金は住宅の建設やリフォームなどに利用できます。

 

長崎県内企業等の取り組み

オリガミプロジェクト

長崎県内の工務店等が共同で、定期的なメンテナンスやリフォームなどを行い、独自の認定制度で資産価値を高め、守っていくための取り組みを行っています。

 

※上記、長崎県内企業等の取り組みは一例を紹介しています。このほかにも、県内での取り組みや事例を随時掲載していきたいと考えておりますので、掲載ご希望の方は、下記(住宅課 住環境整備班)までご連絡ください。

 

このページについての問い合わせ先 : 住宅課 住環境整備班(095-894-3104)

 

このページの掲載元

  • 住宅課
  • 郵便番号 850-8570 
    長崎県長崎市尾上町3番1号 行政棟6階
  • 電話番号 095-894-3101
  • ファックス番号 095-894-3464