Q8.ダムと下流河川の整備

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近年、各地の河川で大きな水害が発生しているが、上流にはダムがあり、ダムを造るために河川整備をおろそかにしたためではないか?

A.

治水計画は、ダムと河川改修の総合的な組合せで成り立っており、技術的、経済的、社会的な観点から検討して、最適な計画が立てられております。したがって、河川整備をおろそかにしていることはありません。

河川整備の工事は下流から順に整備する必要があるため、中上流部の整備については、かなりの期間を要します。

一方、ダム建設は洪水調節によってダム下流の河川の水位を低下させる効果があり、河川整備の進捗と並行して工事を進めることができ、一般的に河川整備よりも早期に洪水の低減機能を発揮することができます。

なお、長崎県内の河川は中小河川で改修区間が短い河川が多いことから、河川整備計画※2の計画規模は河川整備基本方針※1と同規模とすることを原則としていますが、川棚川については、河道改修区間が長く、財政的制約から全区間を整備期間内に整備することができないため、川棚川を石木川との合流点より上流と下流に分け、各区間の資産を確認して氾濫区域内の資産等が大きい下流区域から順に段階的な整備をすることとし、当面下流区間は1/100、上流区間は1/30としつつ,将来的には全て1/100で整備することとしています。

 

※ 1河川整備基本方針とは(河川法第16条)

河川管理者が長期的な視点に立って、河川整備の基本的な方針を定めたもの。

 ※ 2河川整備計画とは(河川法第16条の2)

河川管理者が河川整備基本方針に沿って、中期的な計画として概ね20年から30年間で実施する河川整備の目標や具体的な内容を定めたもの。

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