長崎漁港(ながさきぎょこう)
三重地区(平成31年3月撮影)
長崎地区 (平成31年3月撮影)
◎漁港の種類:
特定第3種
◎漁港の指定:
昭和26年9月7日
◎漁港の概要:
長崎漁港は、三重地区と長崎地区に大別され、長崎地区の漁港整備は、昭和23年から始まり昭和35年には特定第三種漁港指定を受けました。長崎地区の狭さが原因で取扱い能力の限界となった事から、三重地区に分区を計画し基本施設の整備を開始しました。三重地区は、総事業費約1,145億円を要して平成元年に基本施設の整備を完成し、新長崎漁港として開港し、その後も漁港機能充実のため、整備を進めています。
主な事業内容
◇特定漁港漁場整備事業
新長崎漁港の整備(長崎漁港 三重地区)
全国の消費者へ安全で安心な水産物を提供するため、並びに国際競争力の更なる強化のため、高度衛生管理を導入し荷捌き所の大規模な改修を行います。また、これに合わせ平成17年3月20日の福岡県西方沖地震や平成19年3月25日の能登半島沖地震など、今まで地震の可能性が低いと言われていた地域での地震発生に鑑み、長崎漁港周辺でもこのような地震に備え、災害発生時における水産物流機能の確保は必要不可欠であることから、岸壁の耐震化を行います。
荷捌き所及び耐震岸壁施工の様子
高度衛生管理対応型荷捌き所 東棟1期(H28完成)
物流機能の整備については、鮮魚及び水産加工物等の輸送力強化を目的に、川平有料道路の時津側終点と長崎漁港を結ぶ畝刈時津線(L=約6.9km)が整備済となっています。畝刈時津線は、トンネル4本、橋梁5橋を含む臨港道路で、H11年に全線開通しました。また、佐世保方面・福岡方面への水産物輸送を目的とし、長崎市畝刈町と西海町を結ぶ畝刈琴海線(L=約3.2km)も整備しています。畝刈琴海線については、建設当時から交通量が約3倍となっているとともに大型車の交通量も多いことから安全性の向上をめざし、新設のトンネル整備や、一般部の拡幅等を実施しています。
新畝刈トンネル施工中の様子
旧長崎漁港の整備(長崎漁港 長崎地区)
旧長崎漁港は長崎港の港奥部の市街中心地に位置し、泊地の静穏度等の自然条件や交通面からの地理的条件などに優れた、静穏な水域を有しているため、現状でも台風等の異常天候時は多くの漁船が避難係留しています。しかし、現在使用している岸壁は整備後30年から50年経過しており、老朽化が激しく漁船の係留に支障を来しているため、岸壁・護岸の補修・改良を実施します。また、尾上地区においては、都心部における貴重な水辺空間としての利用に応えるため、新県庁舎整備とも一体となり、埋立により緑地等を確保し、災害時における救援物資の受入れ・一時保管も可能となるような施設整備を行いました。
全景1(平成31年3月撮影)
全景2(平成31年4月撮影)
春の風景(平成30年4月撮影)
夜の風景(平成30年10月撮影)
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