新県庁舎整備の経緯と「県庁舎整備基本構想」

平成23年2月に策定した「長崎県庁舎整備基本構想」及び策定に至るまでに県議会等で議論された内容などについて掲載しています。

 

完成イメージ

<完成イメージ 長崎駅舎側から見た新県庁舎全体(実施設計)>

 県庁舎と警察本部庁舎の整備については、長年の間、県議会などで議論され、平成23年1月、県議会において長崎魚市跡地における県庁舎建設に速やかに着手することを求める「新たな県庁舎の建設に関する意見書」が可決されました。

 現県庁舎が抱える老朽化・狭隘化・分散化の課題のうち、とりわけ災害発生時に県民の安全・安心を守るための防災拠点施設としての機能整備は喫緊の課題であり、県では、県議会の意見書等も踏まえ、これらの課題を早急に解決するため、平成23年2月に、長崎魚市跡地において新庁舎建設に着手することを表明し、「長崎県庁舎整備基本構想」を公表しました。

 その後、平成23年3月に東日本大震災が発生したことを受け、県では地震や津波、液状化について専門家の意見を聴くなど、県庁舎建設予定地である長崎魚市跡地の安全性について再確認を行いました。

 さらに、県が独自に行った東海、東南海、南海に日向灘の震源域を加えた4連動地震による津波シミュレーションの結果、想定される最大の津波が発生したとしても、現在の整備計画における地盤のかさ上げによって、庁舎浸水の恐れはないことが明らかとなり、県議会の関係委員会にも報告し、長崎魚市跡地の安全性について改めて確認されました。

 こうした経過を踏まえ、平成24年3月に設計業務に着手し、行政棟、議会棟、警察棟、駐車場棟4棟全ての実施設計を平成26年2月に完了しました。平成26年度は、行政棟、議会棟、警察棟の工事14件を契約済み、平成27年度は駐車場棟の工事3件を契約済みです。平成28年度は、内装ユニット工事(行政棟・議会棟、警察棟)、展示工事の発注を予定しており、新県庁舎の完成時期は、平成29年秋頃を予定しています。

 また、現庁舎の跡地活用についても、県庁舎の移転後、切れ目なく跡地の事業に着手できるよう、地元長崎市と十分連携しながら検討を進めていきます。

これまでの経緯

 県庁舎整備懇話会は、県庁舎整備の基本的な事項について広く県民の皆様のご意見をいただくため、平成20年7月12日に設置されました。8回の会議を開催し、委員の皆さんより、それぞれの立場から積極的にご意見、ご議論をいただいた結果、平成21年2月6日、知事に提言書が提出されました。

 県庁舎及び警察本部庁舎の整備については、県議会において、長年にわたり種々の議論が行われてまいりましたが、さらに論議を深める必要があることから、平成20年10月に「県庁舎整備特別委員会」が設置されました。 

 同県庁舎整備特別委員会では、10回の委員会審議と、2回の県外現地調査が実施され、平成21年5月の臨時県議会で、「新たな庁舎の建設が必要であり、建て替える場合の建設場所は魚市跡地とし、着工を判断するため早急に基本構想を策定すること」との意見書が可決されました。これを受け平成22年2月、県は「県庁舎整備基本構想案」を公表いたしました。 

 この基本構想案の発表を受けて、県議会において平成22年3月に新たに「県庁舎整備特別委員会」が設置され、「県庁舎整備について県民の声を聴く会」が県内8地域で開催されるとともに、11回の委員会審議が行われました。この結果、平成23年1月の臨時県議会において、長崎県庁舎整備構想に基づき、「長崎魚市跡地において新庁舎建設に着手すること。」との意見書が可決されました。 

 その後、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震を受け、3月16日と17日の両日に「県庁舎整備特別委員会」が開催され、長崎魚市跡地について地震の専門家の意見を聴き、改めて安全性が確認されました。さらに、新たな県庁舎建設のための設計等に要する経費の予算議案が3月18日の県議会で可決されました。

 また、防災拠点のあり方等を審議するため、平成23年5月、県議会に「経済雇用・災害対策特別委員会」が設置され、平成23年12月、同委員会及び総務委員会において、東日本大震災を踏まえたうえで、防災拠点となる県庁舎を長崎魚市跡地に建設することに対する安全性について確認されました。

 なお、平成23年1月の臨時議会において決議された「新たな県庁舎の建設に関する意見書」における「県内企業の受注機会の確保や県内産資材の使用促進により、県内への経済波及効果を高め、県民生活の向上や県内経済の活性化を図ること。」との趣旨を踏まえ、平成26年12月、「新県庁舎建設工事の行政棟及び警察本部庁舎の新築工事の契約の締結」の議決に際して、「県内企業への下請け機会の拡大や県内産資材の使用促進が図られるよう取り組むこと。」との附帯決議が賛成多数で可決されました。

 これまでの経過[PDFファイル/43KB]

長崎県庁舎整備基本構想

 平成22年2月に公表した「長崎県庁舎整備基本構想案」を、その後実施したパブリックコメントや各種団体との意見交換、県議会主催の「県民の声を聴く会」などにおいて県民の皆さまからお寄せいただいたご意見、及び県庁舎整備特別委員会での審議結果を踏まえ、平成23年2月に「長崎県庁舎整備基本構想~県民とともに新しい時代を切り拓く庁舎づくり~」を策定しました。

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