Vol.225 オーストラリア Tyronne(タイロン)

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オーストラリアの牛乳(オジーミルク)

 

こんにちは!国際交流員(CIR)のタイロンです!

 

急に寒くなってきてきましたね。こんなに急な気温変化を実感したのは初めてです。私は寒い時、家に引きこもって、ひざ掛けをかけてホットミルクチョコを飲みながらPCでビデオゲームをするのが好きです。やっぱり、私にとって、冬が一番快適な季節です。

 

ちなみに、ミルクといえば、日本では牛乳が大好きな人が多いとよく聞きますが、海外の牛乳を飲んだことはありますか?

 

今回はオーストラリアの牛乳について紹介いたします。

 

オーストラリアには、どんな牛乳があるの?

 

オーストラリアには、日本と同じように、色々なブランドや酒類の牛乳があります。

例えば、Full Cream Milkという脂肪分を取り除かれていない牛乳や、Reduced Fat Milkという脂肪分がかなり減らされた牛乳、Skim Milkという脂肪分がほとんど取り除かれた牛乳、A2 (Protein) Milk(A2ミルク)というβ-カゼインタンパク質である「A1」が取り除かれて「A2」だけが残っている牛乳など、色々あります。

Paul's Farmhouse Gold Extra Creamyの牛乳私が飲んできたオーストラリア牛乳の中で一番濃厚でおいしいのがPaulsのFarmhouse Gold: Extra Creamy (Cream on Top, Homogenised)というかなり長い名前の牛乳です。大学生の時にかなりひどい風邪をひいて(咽頭炎だと診断された)、食べたり飲んだりすると喉がすごく痛かったので、上質な牛乳を買うことにしました。このFarmhouse Goldを買ってホットミルクティーを作って飲んだら、味も抜群でしたが、高級の絹のような滑らかな喉越しにもびっくりしました。この牛乳ばかり飲んでいたので、あまり喉が痛くなることもなく治るまで過ごせました。

オーストラリアで牛乳を買う機会があれば、ぜひこの牛乳を買って飲んでみてください

イメージ: Paul’s Farmhouse Gold (Extra Creamy) Cream on Top Homogenised Milk
出典:https://www.pauls.com.au/products/milk/farmhouse-gold-cream-on-top-milk

 

長持ちする牛乳…?

 

牛乳をキッチンの棚に置いて、6か月後に飲んだらどうなると思いますか?おそらく日本の牛乳は、棚に保存したら飲めなくなると思います。しかし、オーストラリアのロングライフミルク(Long Life Milk)でしたら、何の問題もありません!ロングライフミルクとは、簡単に説明すると、冷蔵保存が不要で6~9か月も長持ちする牛乳のことです。

 

牛乳を冷蔵保存不要かつ長持ちさせるために、特別な方法で処理されます。まず、徹底的に殺菌するために最低135度の超高温になるまで温められ、そして、その後すぐに急冷します。最後に、空気も光も入らないパッケージに入れると冷蔵庫に入れず、キッチンの棚でも保存できる状態になります。この処理方法は「UHT(Ultra High Temperature)」、「超高温瞬間殺菌」と言います。

 

オーストラリアのColesとうスーパーの牛乳棚に置いて放置しても6~9か月は持ちますが、一旦開けたら1週間以内に飲まないと腐る可能性がありますので注意が必要ですね。美味しさや値段にも変わりがないので、牛乳を売るお店から遠く離れているところに住んだり、家をあまり出なかったりする人たちにとってはありがたいものです。

イメージ:Colesというスーパーのある店舗のLong Life Milkの棚
(中から右側)
出典:https://newproductsaustralia.com/new-on-the-shelf-at-coles-19th-december-2017/

 

乳糖不耐症って?

牛乳アレルギーを聞いたことがありますか?牛乳アレルギーは、さきほどのβ-カゼインタンパク質に対するアレルギーで、牛乳を飲むとかなり大変な症状が出るものです。

 

Zymilというブランドの牛乳その他、乳糖不耐症という別の体質があります。乳糖不耐症(英語:Lactose Intolerance)は、文字通り、牛乳にしか入ってない「乳糖」という糖質に対する不耐症です。この不耐症を持つ人が普通の乳製品を飲んだり食べたりしてしまっても、お腹は痛くなるかもしれませんが、命に別条はないと言われています。海外にはこういう体質の人が多いので、対策として「Lactose Free Milk」という乳糖(ラクトース)が取り除かれた牛乳を代わりに飲みます。オーストラリアでは。「ラクトースフリーロングライフミルク」という牛乳があります。

日本の「お腹にやさしい」などと書いてある牛乳もそうかもしれませんね。

イメージ:PaulsのZymilというLactose Free Milk(Full CreamとLow Fat Long Life)
出典:https://lactalisfoodservice.com.au/resource/zymil-loves-you/

アジアへの輸出

実は、オーストラリアのロングライフミルクは中国や韓国でも売られています。

オーストラリアのDevondale Milkが中国で売られている。

イメージ:中国で売られているDevondaleというオーストラリアのブランドの牛乳。
出典:https://www.packagingnews.com.au/news/devondale-hits-the-shelves-in-china

Woolworthsの牛乳が韓国で売られている。

イメージ:EllyahによるReddit投稿、オーストラリアのWoolworthsというスーパーのブランドの牛乳が韓国で売られている例。
出典:Reddit (https://www.reddit.com/r/australia/comments/w1kfy0/in_south_korea_for_holiday_and_came_across_this/)

 

生乳って飲めるの?

海外、少なくとも英語圏では、一部のインフルエンサーなどが、生乳の健康効果を謳ったりして、殺菌処理がなされてない生乳を飲むことがSNSコンテンツとして流行っているようです。さきほど述べた通り、牛乳は人間が飲んでも問題ないように様々な処理をされているのですが、一部の自称ヘルスインフルエンサーが、生乳の方が美味しく、栄養素とビタミンが多く、体に良い乳酸菌などが入っているなど主張しているのに対して、科学や医学の専門家は、そのようなメリットがあったとしても、健康へのリスクとは釣り合わないと指摘しています。つまり、自然だからといって、健康的であるとは限りません。蛇の毒も「自然」ですけど、飲まないですよね?

 

今回も読んでいただき、ありがとうございました!

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