里親

里親制度とは?

 里親制度は児童福祉法に基づく「子どもの福祉」のための制度です。
 「里親」とは、何らかの事情で保護者と一緒に生活することができず、児童相談所が委託を要すると判断した子どもを、家族の一員として迎え入れていただき、保護者に代わり子どもの発達のために暖かい愛情と家庭的な雰囲気で育ててくださる方です。
 里親委託をとおし、子どもたちの愛着の形成を図り、健全な育成につなげることを目指します。

里親の種類は?

 児童相談所が対応する里親には、下の4種類があります。
 希望する方は県への申請・調査後、知事が行う研修を受け、名簿に登録されることが必要です。
 登録後、児童相談所から児童を受託した場合、子どもの生活に係る一般生活費や就学に要する経費が県より支払われます。

1.養育里親
 養子縁組を目的としないで、保護者が養育できない子どもを一定の期間養育する里親です。保護者のいない子ども又は保護者に監護させることが不適当であると認められる子どもを養育します。
2.専門里親
 養子縁組を目的としないで、主に虐待を受けた子どもや非行性のある子ども、障害のある子どもを専門的に養育します。養育里親の経験があること等の資格要件と専門の研修受講が必要です。
3.親族里親
 保護者の死亡や行方不明等で、一定の要件を満たす子どもについて、その扶養義務者及びその配偶者である親族が子どもを引き取って養育する里親です。 
4.養子縁組里親
 養子縁組を希望し、養子縁組が可能な子どもを縁組成立まで養育する里親です。(委託する子どもと養子縁組が成立すると児童相談所の里親委託は終了します。)

里親の要件は?

 特別な資格は必要ありません。
 心身共に健康で子どもの養育に理解と熱意、そして愛情がある方であれば、申し込みができます。
 ただし、次の要件が必要です。
1.経済的に困窮していないこと(親族里親を除く)。
2.県が行う所定の研修を終了したこと(親族里親を除く)。
3.欠格事項(禁固以上の刑の執行中の者、児童虐待を行った者など)に該当しないこと。
※専門里親になるためには、上記に加え別途要件があります。

里親登録の流れ

 里親は以下の手順を経て、県が登録します。

(まず「すくすく」※や児童相談所に相談。その後、)
1.「すくすく」※との面接
 :「すくすく」※へ事前予約が必要
2.基礎研修・登録前研修(講義・実習)を受講
3.里親の認定申請
 :児童相談所(長崎・佐世保)に提出
4.「すくすく」※や児童相談所による訪問調査
5.長崎県福祉保健審議会による審査
6.里親の登録申請
 :児童相談所(長崎・佐世保)に提出

 以上を経て里親登録されたら、子どもの委託を受ける候補者となります。
 その後、養育里親・養子縁組里親は5年毎に、専門里親は2年毎に、研修を受講することで、登録が更新されます。
 受講されない場合、子どもの里親委託はできません。

※長崎県里親育成センター「すくすく」について

 長崎県では、平成26年度より里親制度の普及・促進のための啓発活動や里親登録に必要な研修等について、長崎県里親育成センター「すくすく」(社会福祉法人光と緑の園)に業務委託して実施しています。
 詳しくは下のリンクをクリックしてください。

「すくすく」のホームページ 
 

 「すくすく」では、多くの方々に里親制度や里親への理解と関心を深めていただき、新たに里親になってくださる方が増えることを目指して、里親出前講座等も行っております。
 里親に関心がおありの方は、ぜひご参加ください。

問い合わせ先(児童相談所直通) 電話 0956-24-5080
 :里親担当者にご相談ください。

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