妊娠・出産への影響
女性の喫煙は、いろんな年代でリスクがあります。
特に妊娠にかかる年代での喫煙は、早産、低出生体重、胎児発育遅延や、出生後は乳幼児突然死症候群になる危険があります。また、不妊や、子宮外妊娠、常位胎盤早期剥離、前置胎盤等になる可能性もあります。妊婦の家族などの喫煙による受動喫煙でも被害を受けますので注意が必要です。
出産後の親・子育てにかかわる方の喫煙でも、子どもがたばこの煙を吸わされることにより、乳幼児突然死症候群、喘息、咳・たんなどの呼吸器症状や中耳炎等の原因になります。また、呼吸機能に影響が出て呼吸機能が低下する可能性もあります。
妊娠前に禁煙すると、子どもの出生体重は、たばこを吸わない妊婦とほぼ同じになります。妊娠3ヶ月から4ヶ月までに禁煙すると、
低出生体重、早産、周産期死亡のリスクが低下します。出産後に禁煙すると、子どもがたばこの煙を吸わされる機会が減るため、受動喫煙を避けられます。
お肌にも影響が・・・
たばこを吸うと、ニコチンにより血管が収縮し血行が悪くなります。また、シミの元のメラニンの代謝に関係するビタミンCを体内で消費させるので、肌荒れ・シミ・そばかすになりやすくなります。
喫煙を続けていると肌に影響が出て、たばこを吸わない人よりも若いうちから老化が進み「老け顔」になると言われています。また、喫煙の影響は肌だけではなく、口臭の原因にもなり、歯周病にもかかりやすくなります。
骨粗しょう症の心配
骨粗しょう症とは骨がスカスカになりもろくなる病気です。閉経後の女性に多いと言われています。
たばこを吸う人は、吸わない人に比べて、閉経年齢が早いと言われています。閉経により骨粗しょう症に対して予防的な役割を果たすとされている女性ホルモンのエストロゲン分泌が低下し、骨量の減少を早め、骨粗しょう症のリスクが高くなります。
【参考文献】
厚生労働省「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」
厚生労働省HP 最新たばこ情報
厚生労働省HP e-ヘルスネット【情報提供】
一般財団法人日本食生活協会発行「健康づくりのためのたばこ対策行動指針
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