長崎県

歯周病Q&A


2013年7月10日更新

歯周病Q&A

※本解説は、本県が作成した歯周病予防のマニュアル「歯ぐきの病気を知ろう!」のQ&Aを掲載しています。

Q1.歯周病とはどんな病気?

A1.
以前は、歯槽膿漏と呼ばれていました。これは、歯ぐきから膿が出る病気を指しますが、最近では、歯肉に炎症を呈する症状(歯肉炎・歯周炎)から総称して歯周病と呼ばれるようになってきました。

Q2.歯周病の原因は?

A2.
口の中にいる細菌の塊、プラーク(歯垢)と呼ばれているものが直接関わっています。このプラークは歯を支えている骨を溶かしてしまう毒素を出し歯周病の最大原因と言われています。また、歯周病の原因ではありませんが、口の中の環境を悪くする因子である歯石もプラークの付着をしやすくして歯周病を増悪させます。

Q3.歯周病の症状はどのようなものですか?

A3.
主な歯周病は、歯の土台(歯槽骨や歯を支えている歯根膜など)が破壊される病気です。むし歯のように激痛があるわけでもなく、ゆっくりと進行します。その為に、患者さんがその症状を自覚するには、非常に時間がかかります。そして、歯が揺れたり、歯ぐきが腫れたりと自覚したときには、歯周病がかなり進行している場合がほとんどです。

Q4.歯周病の対策はどうしたらよいのでしょうか?

A4.
まずは、プラークが溜まらないように正しい歯ブラシの方法を覚えることが大切です。しかし、正しく磨いているつもりでも苦手な部分や自分では磨きにくい部分がありますので、定期的に歯医者さんに行って、正しく歯ブラシが行われているのかチェック及び磨きにくい部分の専門的な口腔内の清掃、そして口の中の良い環境をつくるために歯石除去を行ってもらうと良いでしょう。

Q5.歯周病は全身疾患と関係があるのですか?

A5.
歯周病の直接的な原因は細菌性のプラークですが、その背景には、全身の病気や遺伝、嗜好、生活習慣等が、危険因子として関与していることがあります。反対に歯周病からの炎症により重篤な疾病を引き起こすことがあります。最近では、妊婦が歯周病になると歯周病になっていない人に比べて低体重児を出産する危険性が約7倍になるなど歯周病が全身に及ぼす危険因子になっていると報告されています。

参考図:口腔疾患と全身への影響についての模式図[PDFファイル/101KB]

Q6.歯周病は、遺伝しますか?

A6.
歯周病になりやすい人となりにくい人がいて、その原因がある種の遺伝子の違いによることが分かってきています。よって、重い歯周病に罹っている方がいる家系では、特に歯周病の早期発見・早期治療の努力と予防の注意が必要です。

Q7.たばこは歯周病と関係があるのでしょうか?

A7.
喫煙は歯の周りの組織の病原菌に対する抵抗力を低下させ、歯周病にかかりやすくしたり、症状をより重くしたり、また、治療によって生じた傷口の治り具合を悪くします。よって、歯周病の予防や治療には、禁煙や節煙が大切になります。

Q8.歯周病を悪化させる全身的な因子とは?

A8.
遺伝、喫煙、薬の長期服用(高血圧、てんかん、自己免疫疾患等)や性ホルモンの不調和(思春期、妊娠時、更年期)口腔内の悪習癖(歯ぎしり、くいしばり、口で呼吸する癖等)、ストレス、糖尿病、骨粗鬆症など考えられます。

Q9.誰でも歯周炎になりますか?

A9.
誰でも歯磨きが上手にできないで、歯垢が付着したままにしていると歯肉炎になりますが、そのまま長い時間が経過すると歯肉炎が進行して歯周炎になります。歯周炎になりやすいかどうかは細菌への抵抗力や細菌の種類などが複雑に絡んできますが、全体的には個人差があり、遺伝も関与する可能性があります。はっきりいえることは歯周炎は歯肉炎の進行型であることと、口の中が不潔な人ほど歯周炎になりやすいということです。

Q10.若い人になりやすい歯周炎はありますか?

A10.
歯周炎の発症は一般に35歳以上が多いとされていますが、思春期前後にかかってしまう歯周炎もあります。発症年齢が低いほど進行が早く、歯槽骨を含む歯周組織が破壊されやすいといえます。すみつく細菌の種類や細菌への抵抗力の問題は個人で判断するのは非常に難しいので、乳歯が生えてから永久歯と交換する時期でも歯科医院でしっかり診査をしてもらい、レントゲン写真を撮影して確認してもらうといいと思います。

歯周病は遺伝傾向の強い病気ですから、できれば家族全員で検査を受けましう。早期発見、早期治療が大事です。

Q11.洗口液は一日に何回も必要ですか?

A11.
人間誰しも毎回毎回100%の歯磨きを達成するのは難しいことです。取り損なった歯垢が次の歯磨きの時に確実に取れれば問題はないのですが、誰しも歯磨きの仕方には癖があるのが普通で、取れないまま経過することが多いのではないでしょうか?取れたかどうかを自分で判断するのは非常に難しいので、歯ブラシなどの清掃器具で磨いた後、磨き残した所に流れのよい消毒薬(洗口液)を行き渡らせるのは有効な手段です。その意味で、歯磨きの仕上げに洗口液を使いましょう。洗口液だけで歯肉炎を予防するには1日最低でも5-6回の洗口は必要なので、歯磨きの仕上げとして用いるには2-3回ぐらいで十分ではないでしょうか?

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