感染症情報速報最新版
※感染症法に基づき収集した患者の発生状況について、週1回、週報を作成しています。
令和7年西彼保健所感染症情報(第32週)[PDFファイル/1MB]
※第32週:8月4日から8月10日
※定点当り報告数:1医療機関が1週間で何人の患者を診断したかを表しています。(1医療機関当りの平均報告数)
【トピックス・季節情報】
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伝染性紅斑が警報レベルになりました
両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ(ほっぺ)病」と呼ばれることもあります。
頬に発しんが出現する7から10日前に、微熱やかぜのような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多く、発しんが現れたときにはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。
日頃からの感染症対策に努めましょう。
【妊娠中又は妊娠の可能性がある方へ】
これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる
可能性があります。熱や倦怠感が出現した後に発しんが出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、感
染しても症状がないこともあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に医師に伝えてください。
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急性呼吸器感染症(RSウイルス感染症)に注意しましょう ※RSウイルス感染症が急増しています
RSウイルス感染症とは、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。
2歳までにほぼ100%の子供がRSウイルスに少なくとも1度は感染すると言われており、RSウイルスは何度も感染と発病を繰り返します。
症状は、発熱、鼻汁などの軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。
感染経路は接触感染と飛沫感染で広がります。
通常RSウイルスに感染してから2から8日、典型的には4から6日間の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。
特に生後6か月以内の乳児や慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を有する高齢者は重症化するおそれがあり注意が必要です。
<感染予防対策>
●手指衛生、アルコール消毒(手やおもちゃなど)
●咳エチケット
●ワクチン(60歳以上を対象としたワクチン、生まれてくる子どもの予防を目的とした妊婦を対象としたワクチン)
【その他】
◇国内外で麻しんの報告があっています。麻しん排除を達成している英国や米国でアウトブレイクが確認されています。国内への輸入例の発
生や輸入例からのアウトブレイクが懸念されます。
流行国へ旅行・出張を予定されている方、医療や児童福祉及び学校関係者は、母子手帳での予防接種歴を確認し、予防接種歴や明らかな
罹患歴がない場合は、予防接種を検討してください(予防接種等は自己負担になります)。
定期接種対象(1歳児、小学校入学前1年間の幼児)のご家族は、決められた期間での接種を計画してください(期間中は公費助成があり
ます)
麻しんの詳しい情報はこちらをご確認ください。麻しん対策 | 長崎県 (pref.nagasaki.jp)
◇世界でデング熱の大流行が起きています。流行国に行く際は、蚊に刺されないよう注意してください。
医療機関におかれましては、デング熱が疑われる症例を診察された際は、保健所へ連絡をお願いします。
0908_デング熱注意喚起[PDFファイル/410KB]
過去5週分掲載(西彼保健所感染症発生状況(週報))
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