感染症発生状況

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感染症情報速報最新版

※感染症法に基づき収集した患者の発生状況について、週1回、週報を作成しています。

県南保健所感染症発生状況(2025年41週)[PDFファイル/325KB]

 ※第41週:10月6日から10月12日
 ※定点当り報告数:1医療機関が1週間で何人の患者が診断したかを表しています。(1医療機関当りの平均報告数)

【トピックス・季節情報】
☆腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう
 腸管出血性大腸菌感染症は、O157やO26をはじめとした「腸管出血性大腸菌」による感染症です。主な感染経路は、菌に汚染された食品や患者の便で汚染されたものに触れた手を介した経口感染です。

 2日から9日の潜伏期間の後、腹痛・水様性下痢・血便などの症状を呈します。無症状の場合もありますが、発症者の約6%から7%が、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの合併症を起こし、時には死亡することもあります。特に、抵抗力が弱い小児や高齢者等は注意が必要です。症状があるときは速やかに医療機関を受診しましょう。
○帰宅時やトイレ・オムツ交換の後、調理・食事の前には石鹸と流水で十分に手を洗いましょう
○肉類を調理する際は十分に加熱しましょう
○生肉を調理する際、器具は専用のものにするか、使用後すぐに十分な洗浄・消毒をしてから他の調理に使用しましょう
○下痢症状のあるときは入浴は控え、シャワー浴または最後に入浴しましょう
 
☆県内で日本脳炎の患者が発生しました
 長崎県内では2025年第41週に、今年初となる日本脳炎の患者が平戸市で発生しました。本県では令和3年10月以来の患者発生となります。暑さのピークは過ぎましたが、ウイルスを媒介する蚊の活動時期は本県では秋ごろまで続きますので、蚊に刺されない対策をとることが重要です。
 日本脳炎は日本脳炎ウイルスによって起こるウイルス感染症です。人はこのウイルスをもっている蚊(主にコガタアカイエカ)に刺されることによって感染します。
 潜伏期間は6日から16日で、ほとんどの場合は無症状で終わりますが、発症すると数日間の高熱・頭痛・嘔吐・めまいがみられ、重症化すると意識障害・けいれん・昏睡などの症状とともに、死亡に至ることもあります。治癒した場合でも、麻痺等の重篤な後遺症が残ることもあります。
 予防にはワクチン接種が最も有効です。定期予防接種は、市町の案内に沿って接種しましょう。任意接種することも可能ですので、かかりつけ医にご相談ください。また、蚊に刺されないように、網戸を閉め、蚊が家の中に入らないようにしましょう。蚊取線香や各種の虫よけ、殺虫剤等の使用も有効です。また、外出する際は長袖などを着て、コガタアカイエカに刺されないような工夫が大切です。

【9月分月報】

※感染症法に基づき収集した患者の発生状況について、月1回、月報を作成しています。

長崎県感染症発生動向調査速報(月報_9月)[PDFファイル/197KB]

 ※9月:9月1日から9月30日
 ※定点当り報告数:1医療機関が1カ月で何人の患者が診断したかを表しています。(1医療機関当りの平均報告数)

過去5週分掲載(県南保健所感染症発生状況(週報))

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