腸管出血性大腸菌感染症とは
- 大腸菌は、人や動物の腸内にいる細菌で、ほとんどは無害です。しかし、なかにはベロ毒素という毒素をつくり、下痢や血便、腹痛などを 起こす腸管出血性大腸菌があります。代表的なものは、「O-157」「O-26」「O-111」などです。
- 菌で汚染された食品などを食べたり、患者さんの便や吐物から感染します。会話や咳・くしゃみ・汗などでは感染しません。
- 激しい腹痛、下痢・血便、嘔吐、発熱などの症状が現れます。
- 気温が高くなる初夏から初秋にかけては、腸管出血性大腸菌による食中毒や感染症に特に注意が必要です。
特に、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者は重症化したり、集団感染を起こすことがありますので気をつけましょう。 - 壱岐保健所管内では、6月の発生が最も多く、令和6年の発生数は4件と県内では罹患率(人口10万対)の高い地域です。
感染予防のポイント
(1)手洗い
こまめに石けんと流水で十分に手を洗いましょう。(外出から帰ってきた時、調理前、食事前、トイレ・おむつ交換の後、嘔吐物の処理後)
(2)食品の取扱い
- 肉類は、十分に中まで火を通し、焼く箸と食べる箸を使い分けましょう。
- 肉を扱った調理器具は、まめに洗うか、使い分けたり、熱湯等で消毒してから他の調理に使いましょう。
- 生で食べるサラダなどは、肉料理の前に調理しましょう。
- 野菜や果物は、水でよく洗いましょう。
- 調理後の長期保存を避けましょう。
症状が出たら気をつけること
- 血便等の症状がでた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
- タオルの共用は避け、入浴は最後に入るかシャワーにしましょう。
- 患者のおむつや便の処理は、使い捨て手袋等をつけて行いましょう。患者の便で汚れた下着等は、塩素系消毒薬でつけ置き消毒をし、家族の ものとは別に洗濯しましょう。
- 感染が疑われる子ども等は、プールは控えましょう。
腸管出血性大腸菌の予防(長崎県)[PDFファイル/663KB]
検査で陽性になると、医療機関から保健所に届出があります。 その場合は、保健所から聞き取り調査や家族の検便を行いますので、ご協力をお願いします。
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