中東呼吸器症候群(MERS)について

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県民の皆様へ協力のお願い

 アラビア半島又はその周辺諸国(※1参照)帰国後2週間以内に、発熱・咳・呼吸困難などの症状が発生した場合には、直接、医療機関を受診せずに、直ちに最寄りの保健所に連絡するようお願いいたします。
 また、アラビア半島又はその周辺諸国へ渡航した際は、こまめに手を洗うなど一般的な衛生対策を行い、MERSへの感染予防に努めていただくようお願いします(※2参照)。

※1 アラビア半島又はその周辺諸国
 発生国(輸入例ではないMERSの確定患者の発生が認められた国)のことで、具体的には、アラブ首長国連邦、イエメン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダンのことを指します。

 ※2 渡航時に注意すること
 MERSは咳などの飛沫から感染することが知られていますが、感染力は強くはありません。アラビア半島又はその周辺諸国へ旅行される場合には感染源であるラクダへ接触しないように気をつけてください。
 また、アラビア半島又はその周辺諸国いずれにおいても、こまめに手を洗うなど一般的な衛生対策を心がけていただくとともに、感染者との接触や医療機関への訪問を極力避けるようにしてください。

中東呼吸器症候群(MERS)について

 2012年9月にアラビア半島やその周辺諸国において発生が確認された新種のコロナウィルス(MERS-CoV)による感染症「中東呼吸器症候群(MERS(マーズ):Middle East respiratory syndrome)」の発生が報告されています。 
 【動画サイト】WHO アラビア半島やその周辺諸国に旅行に行かれる皆様へ(外部サイトへリンク)

 MERS感染の予防策

1 不必要な医療機関の受診を避ける
2 念のため、咳やくしゃみなど症状があるヒトとの接触を避ける
3 マスクの着用、手洗いうがいを徹底する
4 ラクダとの接触を避ける、ラクダの未殺菌乳や肉を食べない
5 休息、栄養を十分に取り、体に抵抗力をつける
6 50歳以上の高齢者や慢性疾患(糖尿病、高血圧、喘息、腎障害、心疾患、呼吸器疾患等)を持っている人が感染した場合は重症化するリスクが高く特に注意する
7 帰国後、14日以内に発熱・呼吸器症状がある場合は、保健所に相談する

医療機関向け 情報提供を求める患者の要件(平成27年9月18日現在)

下記の要件に該当する患者を診察した場合は、直ちに保健所へ連絡くださるようお願いします。

 情報提供を求める患者の要件

患者が次のア、イ又はウに該当し、かつ、他の感染症又は他の病因によることが明らかでない場合、中東呼吸器症候群への感染が疑われるので、中東呼吸器症候群を鑑別診断に入れる。ただし、必ずしも次の要件に限定されるものではない。 

ア   38℃以上の発熱及び咳を伴う急性呼吸器症状を呈し、臨床的又は放射線学的に肺炎、ARDSなどの実質性肺病変が疑われる者であって、発症前14日以内に対象地域(※)に渡航又は居住していた者

 イ   発熱を伴う急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14日以内に対象地域(※)において、医療機関を受診若しくは訪問した者、MERSであることが確定した者との接触歴がある者又はヒトコブラクダとの濃厚接触歴がある者

 ※対象地域:アラビア半島又はその周辺諸国(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ヨルダン、オマーン、カタール、クウェート、イエメン)

 ウ   発熱又は急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14日以内に、対象地域か否かを問わず、(※1)MERSが疑われる患者(※2)を診察、看護若しくは介護していた者(※3)、MERSが疑われる患者と同居(当該患者が入院する病室又は病棟に滞在した場合を含む。)していた者又はMERSが疑われる患者の気道分泌液若しくは体液等の汚染物質に直接触れた者 

※1「対象地域であるか否かを問わず」とは、当分の間、「対象地域及び韓国」を対象にする。 

※2「MERSが疑われる患者」とは、対象地域においてMERSと診断された者及びMERSが疑われる有症状者とする。 

※3「診察、看護若しくは介護していた者」とは、医療従事者又は介護従事者等であって、医療機関等において、診察、看護若しくは介護などで日常的に患者と接触する機会がある者とする。この場合の「接触」とは、対面で会話することが可能な距離(2メートルを目安とする。)にいることをいい、単にすれ違うといった軽度の接触のみでは対象とならない。なお、医療従事者等であっても標準的な感染防護具(サージカルマスク(エアロゾル発生の可能性が考えられる場合は、N95マスク)、手袋、眼の保護具、ガウン)を適切に着用していた者は、これに含まれない。 

【院内感染対策】中東呼吸器症候群(MERS)・鳥インフルエンザ(H7N9)患者に対する院内感染対策[PDFファイル/168KB]

  • コロナウイルスはウイルスの中でも大きな科で、感冒から重症呼吸器症候群(SARS)まで幅広い疾患を起こすものがあります。
  • 典型的なMERSの症状は、発熱、咳、息切れ(呼吸困難)です。肺炎は一般的な症状ですが、必ず起こる症状ではありません。下痢などの消化器症状も報告されています。
  • MERS感染者の大部分はヒト―ヒト感染ですが、ラクダがMERS-CoVの重要な保有宿主であり、ヒトへのMERS感染の動物感染源となっているようです。しかし、ウイルス感染におけるラクダが果たす正確な役割や正確な感染経路は解明されていません。
  • 患者との濃厚接触、例えば防護対策をとらずに治療に当たるようなことがなければ、ウイルスはヒトからヒトへ簡単に感染するとはみられていません。
  • アラビア半島諸国においては、医療機関における院内感染対策の不徹底等により,医療従事者等への二次感染が多数発生しているほか、これらに起因する輸入症例が世界各国で報告されています。
  • これまでに得られた科学的知見や疫学情報から,潜伏期間が2~14日程度であること,ラクダがMERSウイルスの感染源動物の一つであること等が明らかになっています。

中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)について (ファクトシート) 厚労省検疫所

中東呼吸器症候群(MERS)の症状 

 MERS感染の臨床症状は、無症状や軽度の呼吸器症状から重症急性呼吸器疾患や死亡まで多岐にわたります。
 典型的な症状は、発熱、咳、息切れです。肺炎は一般的な症状ですが、必ず起こる症状ではありません。
 下痢などの消化器症状も報告されています。
 重症の場合、人工呼吸器や集中治療室での治療を必要とする呼吸不全を起こすことがあります。
 報告されたMERS患者の約36%が死亡しています。このウイルスは高齢者、免疫力が弱い人、癌、慢性肺疾患、糖尿病といった慢性疾患がある人に、より重篤な病態を起こしているようです。

中東呼吸器症候群(MERS)の発生国

 主として中東地域*で患者が報告されています。
 このほか、アフリカ(エジプト、チュニジア、アルジェリア)、ヨーロッパ(フランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、英国、オランダ、オーストリア、トルコ)、アジア(マレーシア、フィリピン、韓国、中国)、北アメリカ(米国)の計25か国である。中東地域以外の国からの報告例は、すべて中東地域への渡航歴のある者、もしくはその接触者でした

 *ヨルダン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、レバノン

中東呼吸器症候群(MERS)に関するQ&A 厚生労働省

問  MERSはどこで発生していますか?

  • 答  主として中東地域*で患者が報告されています。
     このほか、ヨーロッパ(イタリア、英国、オーストリア、オランダ、ギリシャ、ドイツ、フランス、トルコ)、アフリカ(アルジェリア、エジプト、チュニジア)、アジア(フィリピン、マレーシア、韓国、中国、タイ)及び北米大陸(アメリカ合衆国)からも患者の報告がありますが、これらはすべて、中東地域への渡航歴のある人もしくはその接触者であることがわかっています。

     *アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン、レバノン(2015年6月24日現在)

問  MERSにかかると、どのような症状が出ますか?

  • 答  主な症状は、発熱、せき、息切れなどです。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。MERSに感染しても、症状が現われない人や、軽症の人もいますが、特に高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。

問  MERSに対する予防方法はありますか? どのように治療するのですか?

  • 答  現在、MERSに対するワクチンや特異的な治療法はありません。患者の症状に応じた治療(対症療法)になります。

問  どのようにしてMERSに感染するのですか?

  • 答 人がどのようにしてMERSに感染するかは、まだ正確には分かっていません。患者から分離されたMERSコロナウイルスと同じウイルスが、中東のラクダから分離されていることなどから、ラクダがMERSウイルスの感染源動物の一つであるとされています。その一方で、患者の中には動物との接触歴がない人も多く含まれています。家族間や、医療機関における患者間、患者-医療従事者間など、濃厚接触者間での感染も報告されています。

問  MERSはヒトからヒトへ感染しますか?

  • 答  海外の感染予防対策の実施が不十分な医療機関等においては、患者から医療従事者や他の患者に感染(二次感染)した例が報告されています。ただし、季節性インフルエンザのように、次々にヒトからヒトに感染すること(持続的なヒト-ヒト感染)はありません。

問  中東地域を旅行する場合に注意することはなんでしょうか?

旅行前

  • 糖尿病や慢性肺疾患、免疫不全などの持病(基礎疾患)がある方は、MERSに限らず、一般的に感染症にかかりやすいので、旅行の前にかかりつけの医師に相談し、渡航の是非について検討してください。
  • 渡航前に現地の最新の情報を検疫所ホームページ、外務省 海外安全ホームページ、在サウジアラビア日本国大使館ホームページなどで確認してください。

旅行中

  • 現地では、こまめに手を洗う、加熱が不十分な食品(未殺菌の乳や生肉など)や不衛生な状況で調理された料理をさけ、果物、野菜は食べる前によく洗う、といった一般的な衛生対策を心がけてください。
  • 咳やくしゃみの症状がある人や、動物(ラクダを含む)との接触は可能な限り避けましょう。
  • 咳、発熱などの症状がある場合は、他者との接触を最小限にするとともに、咳エチケット([1]マスクをする、[2]咳・くしゃみの際はティッシュペーパーなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむける、[3]使用したティッシュペーパーはごみ箱に捨て、手を洗うなど)を実行しましょう。日常生活に支障が出る程の症状がある場合は、医療機関を受診してください。

旅行後

  • 帰国時に発熱や咳などの症状がある方は、空港内等の検疫所へご相談ください。
  • 帰国後14日以内に、発熱や咳などの症状がみられる場合は、最寄りの保健所に中東地域や韓国に滞在していたことを告げてご相談ください。直接、医療機関を受診することはお控えください。
  • 症状がある間は、他者との接触を最小限にするとともに、咳エチケットを励行してください。

中東呼吸器症候群(MERS)に関するQ&A(厚生労働省)(外部サイトへリンク)

中東呼吸器症候群(MERS)のリスクアセスメント (2015年6月4日現在)

【対応フロー】中東呼吸器症候群(MERS)疑い患者発生時の標準的対応フロー[PDFファイル/298KB]

【情報提供様式】情報提供の際に使用する参考様式例[Wordファイル/29KB]

【患者搬送】中東呼吸器症候群(MERS)・鳥インフルエンザ(H7N9)患者搬送における感染対策[PDFファイル/188KB]

 

長崎県の第一・二種感染症指定医療機関一覧

指定 医療圏 医療機関名 病床数
第一種 長崎県 長崎大学病院 2
第二種 長崎 長崎みなとメディカルセンター市民病院 6
佐世保県北 佐世保市立総合医療センター 4
北松中央病院 2
県央 市立大村市民病院 4
県南 長崎県島原病院 4
五島 長崎県五島中央病院 4
上五島 長崎県上五島病院 4
壱岐 長崎県壱岐病院 4
対馬 長崎県対馬病院 4

 

長崎県の保健所一覧

保健所等名 住所 電話番号 ファクシミリ
長崎市保健所 長崎市桜町6-3 095-829-1153 095-829-1221
佐世保市保健所 佐世保市高砂町5番1号 0956-24-1111 0956-24-1346
西彼保健所 長崎市滑石1-9-5 095-856-5059 095-856-0692
県央保健所 諫早市栄田26-49 0957-26-3306 0957-26-9870
県南保健所 島原市新田町347-9 0957-62-3289 0957-64-6520
県北保健所 平戸市田平町里免1126-1 0950-57-3933 0950-57-3666
五島保健所 五島市福江町7-2 0959-72-3125 0959-75-0102
上五島保健所 新上五島町有川郷2254-17 0959-42-1121 0959-42-1124
壱岐保健所 壱岐市郷ノ浦町本村触620-5 0920-47-0260 0920-47-6357
対馬保健所 対馬市厳原町宮谷224 0920-52-0166 0920-52-7403

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