梅毒の報告数が増加しています!!
【梅毒の報告状況】
2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
長崎県 | 3 | 18 | 20 | 12 | 18 | 42 | 39 | 23 | 40 | 58 |
全 国 | 1,228 | 1,661 | 2,690 | 4,575 | 5,826 | 7,007 | 6,642 | 5,867 | 7,978 |
10,743※ |
※全国の2022年は、第1~44週2022年11月9日時点
梅毒のチラシはこちら 梅毒チラシ[PDFファイル]
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梅毒とは
梅毒は、梅毒トレポネーマという原因菌が性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)によってうつる感染症です。
感染すると全身に様々な症状が出ますが、早期の薬物治療で完治が可能です。ただし、検査や治療が遅れたり、放置すると、長時間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
時に無症状で進行することもあるため、完治したことを確認しないまま途中で治療を中断してしまわないことが重要です。
完治しても、感染を繰り返すことがあり、再度感染しないよう予防が必要です。
主な感染経路
具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等が原因となります。
梅毒の症状
感染したあと、経過した期間によって症状の出現する場所や内容が異なります。
第1期: 感染後約3週間
初期には、感染がおきた部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができることがあります。
また、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることもあります。
痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は自然に軽快します。
しかし、体内から病原体がいなくなったわけではなく、他の人にうつす可能性もあります。
感染した可能性がある場合には、この時期に梅毒の検査が勧められます。
第2期: 感染後数ヶ月
治療をしないで3か月以上を経過すると、病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹(バラ疹と呼ばれている)が出ることがあります。
発疹は治療をしなくても数週間以内に消える場合があり、また、再発を繰り返すこともありますが、抗菌薬で治療しない限り、病原菌である梅毒トレポネーマは体内に残っており、梅毒が治ったわけではありません。
この時期に適切な治療を受けられなかった場合、数年後に複数の臓器の障害につながることがあります。
晩期顕性梅毒(感染後数年)
感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。
また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死に至ることもあります。
現在では、比較的早期から治療を開始する例が多く、抗菌薬が有効であることなどから、晩期顕性梅毒に進行することはほとんどありません。
先天梅毒
妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります。
治療について
一般的には、外来で処方された抗菌薬を内服することで治療します。内服期間等は病期により異なり、医師が判断します。
病変の部位によっては入院のうえ、点滴で抗菌薬の治療を行うこともあります。
医師が治療を終了とするまでは、処方された薬は確実に飲みましょう。
性交渉等の感染拡大につながる行為は、医師が安全と判断するまではひかえましょう。
また、周囲で感染の可能性がある方(パートナー等)と一緒に検査を行い、必要に応じて、一緒に治療を行うことが重要です。
予防方法について
- 不特定多数の人と性行為を行わない
- コンドームを正しく使用する(オーラルセックスやアナルセックスの時も)
- パートナーと一緒に検査、治療を行うこと(再感染の防止)
検査について
長崎県では保健所で梅毒検査(スクリーニング検査)を行っています。
医療機関の皆様へ
梅毒は、5類感染症(全数把握疾患)に指定されています。
診断した医師は、7日以内に最寄の保健所へ届け出なければなりません。
※平成31年1月1日から、届出基準等が改正され、「生風俗の従事歴・利用歴の有無」「口腔咽頭病変」「妊娠の有無」「過去の治療歴」「HIV感染症の合併の有無」が記載項目に追加されています。
参考
このページの掲載元
- 感染症対策室
- 郵便番号 850-8570
長崎市尾上町3-1 - 電話番号 095-895-2466
- ファックス番号 095-895-2573