感染性胃腸炎
第43週の報告数は83人で、定点当たりの報告数は2.68でした。地区別にみると、西彼地区(11.67)は他の地区より多くなっています。例年冬期に患者数が増加する傾向にあります。今後も動向に注意しましょう。
本疾患は、細菌又はウイルスなどの病原微生物による嘔吐、下痢を主症状とする感染症です。原因はノロウイルスやロタウイルス、エンテロウイルス、アデノウイルスなどのウイルス感染による場合が主流ですが、腸管出血性大腸菌などの細菌が原因となる場合もあります。手洗いの励行とともに、体調管理に注意して感染防止に努め、早めに医療機関を受診しましょう。
インフルエンザ
第43週の報告数は114人で、定点当たりの報告数は2.24となりました。地区別にみると、県北地区(11.00)は、注意報レベルの報告数となっています。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスを原因とする気道感染症です。感染経路は、咳やくしゃみによる飛沫感染と、飛沫等に含まれるウイルスが付着した手指で自分の眼や口、鼻を触ることによる接触感染があります。1日から3日間の潜伏期間のあとに38度以上の発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状が突然現れます。これに続いて咳、鼻汁などの上気道炎症が起こり、約1週間で軽快するのが典型的な症状です。
今後も手洗い・手指消毒、適切なマスクの使用、換気などの基本的な感染対策を励行し、予防に努めましょう。また、インフルエンザワクチンは、発症及び重症化を一定程度予防する効果があります。希望される方は、流行に備えて、ワクチンを接種しましょう。
流行性角結膜炎
第43週の報告数は17人で、定点当たりの報告数は2.13でした。地区別にみると、県南地区(6.00)は他の地区より多く、警報レベルの報告数となっています。
本疾患は、アデノウイルスによる疾患です。涙液や眼脂で汚染された指やタオル類からの接触感染により伝播し、小児からお年寄りの方まで幅広く罹患します。潜伏期は8日から14日で、急に発症し、眼瞼の浮腫、流涙、耳前リンパ節の腫脹を伴います。有効な治療薬はなく、対症療法が基本となります。感染力が強いので、眼分泌物はティッシュペーパーなどで除去し、直接手で触れないように気をつけましょう。また、手洗いを励行し、洗面器やタオルを共有せず、触れた場所をよく拭くなどして感染防止に努めましょう。
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