上位3疾患の概要

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感染性胃腸炎

第16週の報告数は281人で、前週より21人少なく、定点当たり報告数は9.06でした。地区別にみると、佐世保地区(22.50)、西彼地区(12.00)は、警報レベルの報告数となっています。今後も動向に注意し、予防に努めましょう。
本疾患は、細菌又はウイルスなどの病原微生物による嘔吐、下痢を主症状とする感染症です。原因はノロウイルスやロタウイルス、エンテロウイルス、アデノウイルスなどのウイルス感染による場合が主流ですが、腸管出血性大腸菌などの細菌が原因となる場合もあります。手洗いの励行とともに、体調管理に注意して感染防止に努め、早めに医療機関を受診しましょう。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

第16週の報告数は131人で、前週より57人多く定点当たりの報告数は4.23でした。地区別では、県南地区(29.00)が警報レベルの報告数となっています。
本疾患の好発年齢は5歳から15歳で、鼻汁、唾液中のA群溶血性レンサ球菌を含む飛沫などによってヒトからヒトへ感染します。また、食品を介しての経口感染もあります。潜伏期間は約1日から4日で、突然の発熱(高熱)、咽頭痛、全身倦怠感、時に皮疹もあります。症状がある場合は、早めに医療機関を受診するとともに、手洗いを励行し、感染防止に努めましょう。

流行性角結膜炎

第16週の報告数は14人で、定点当たりの報告数は1.75でした。地区別では、県南地区(9.00)が他の地区より多く、警報開始基準値「8」を超えています。
本疾患は、アデノウイルスによる疾患です。涙液や眼脂で汚染された指やタオル類からの接触感染により伝播し、小児からお年寄りの方まで幅広く罹患します。潜伏期は8日から14日で、急に発症し、眼瞼の浮腫、流涙、耳前リンパ節の腫脹を伴います。角膜に炎症が及ぶと透明度が低下することがあります。有効な治療薬はなく、対症療法が基本となります。感染力が強いので、眼分泌物はティッシュペーパーなどで除去し、直接手で触れないように気をつけましょう。また、手洗いを励行し、洗面器やタオルを共有せず、触れた場所をアルコール等でよく拭くなどして感染防止に努めましょう。

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