上位3疾患の概要

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新型コロナウイルス感染症

第35週の報告数は710人で、定点当たり報告数は13.92でした。地区別にみると、対馬地区(28.67)、県北地区(23.33)は他の地区より多くなっています。前週より減少しましたが、今後も動向に注意しましょう。
本疾患の主な症状は、発熱、咳、全身倦怠感等の感冒様症状で、主に飛沫感染や接触感染により感染します。場面に応じたマスクの着用や手洗い、換気、三密の回避などの基本的な感染対策に努めましょう。

伝染性紅斑

第35週の報告数147人で定点当たり報告数は4.74となり、4週続けて警報レベルの報告数となりました。地区別では、10保健所中6保健所で警報レベルの報告数となっています。
本疾患は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、小児を中心にみられる流行性の発しん性の病気です。約10日から20日の潜伏期間の後、微熱やかぜの症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がりますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。一方で、これまで感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児の異常や流産のリスクとなる可能性がありますので、注意が必要です。感染経路は、飛沫感染や接触感染ですので、手洗いやマスクの適切な着用など感染予防に努めましょう。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

第35週の報告数は85人で、前週より41人多く、定点当たりの報告数は2.74でした。地区別では、県南地区(10.33)が警報レベルの報告数となっています。
本疾患の好発年齢は5歳から15歳で、鼻汁、唾液中のA群溶血性レンサ球菌を含む飛沫などによってヒトからヒトへ感染します。また、食品を介しての経口感染もあります。潜伏期間は約1日から4日で、突然の発熱(高熱)、咽頭痛、全身倦怠感、時に皮疹もあります。症状がある場合は、早めに医療機関を受診するとともに、手洗いを励行し、感染防止に努めましょう。

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