【県民の皆様へ】慢性腎臓病(CKD)とは?

【イベント情報】

慢性腎臓病(CKD)に関するイベントをお知らせします

ALL長崎で公開講座 「慢性腎臓病(CKD)をどう防ぐ!?」

腎臓の健康、気にしたことはありますか?
CKD(慢性腎臓病)は、誰にでも起こりうる身近な病気です。今回の県民公開講座では、CKDの基礎をわかりやすく学べるほか、腎臓と深く関わる「栄養」についても専門家から学ぶことができます。

今年はなんと、県内初のサテライト会場を設置!
メイン会場の諫早市に加え、平戸市・島原市・五島市のサブ会場でも参加可能です。サブ会場ではメイン会場の講演をご視聴いただけるほか、腎臓専門医や栄養士等専門職に直接相談できる貴重な機会もあります。

また、オンライン参加も可能!
ご自宅や職場など、どこからでも講演を視聴できます。遠方の方や外出が難しい方も、安心してご参加いただけます。

健康づくりの第一歩として、ぜひこの機会にご参加ください。

日時:R7年12月14日(日) 10:30~12:15
講演①「みんなで学ぼう慢性腎臓病(CKD)」 諫早総合病院 腎臓内科 坂本良輔 先生
講演②「明日からできる!腎臓にやさしい食習慣」 長崎大学病院 栄養管理センター 古谷順也 先生
メイン会場(先着100名):諫早市社会福祉会館 3階会議室 (長崎県諫早市新道町948)
サブ会場(各会場先着50名):平戸市 未来創造館ホール
              島原市 有明総合文化会館視聴覚室
              五島市 勤労福祉センター 第一講習室
お申込み先 申し込み先はこちら
お問い合わせ 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 090-1506-6795 (平日9:00~17:00) ※出られない場合は折り返します。

講演案内1

県民公開講座2

【はじめに】腎臓のはたらきとは?

・腎臓は1個150gほどの小さな臓器ですが、毎日約150Lの血液をろ過して体の中をきれいに保っています。腎臓は尿を作るだけでなく、たくさんの役割があります。

1.体の「フィルター」としての機能

・体の中でできた老廃物を尿として排泄し、必要なものを再吸収します。健常な方ではきれいになった血液が腎臓から身体に戻ります。
また、運動して汗をかいたときなど、体の状態に合わせて水分や塩分の量を調節します。

2.ミネラルのバランス調整

・尿中の電解質(ナトリウム・カリウム等)の量を調整して濃度を一定に保ち、身体のむくみを防いだり、神経の伝達や筋肉の動きをスムーズにします。

3.血圧のコントロール

・「レニン」という血圧を調整するホルモンを分泌し、血圧を一定に保ちます。

4.赤血球を作るホルモン

・「エリスロポエチン」という血液(赤血球)を作るホルモンを分泌し、貧血を防ぎます。

5.骨を丈夫に保つ

・骨を丈夫にするホルモンを分泌し、腸のカルシウム吸収を促して強い骨を作ります。

慢性腎臓病(CKD)とは? 

・慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)は、徐々に腎機能が低下していく病気です。

・日本では約5人に1人がCKDの可能性があり、「新たな国民病」と言われています。

・具体的には、以下の(1)、(2)のいずれか、または両方が3か月以上続くとCKDと診断されます。
・1つの疾患の名前ではなく、腎臓の働きが低下していく様々な腎臓病をまとめて呼びます。

(1)尿検査で「尿たんぱく」や尿潜血(血尿)などがみられて腎臓が傷ついているといえる状態。特に尿たんぱくの存在が重要。
(2)血液検査でeGFRが60ml/分/1.73㎥未満

※尿たんぱく:腎臓が傷んでくると、体内の血液をろ過する過程で大切なたんぱく質も尿に排出されてしまいます。
※eGFR(推算糸球体ろ過量):腎臓がどれくらい血液をきれいにする力があるかを数値で表したものです。数値が低いほど腎臓の機能が低下しています。eGFRの数値=腎臓が何%機能しているかとみてよいです。(eGFR30=腎臓の働きが正常の30%に低下している状態)

スライド1

CKDの症状は?

腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、初期にはほとんど症状が出ません。

気づかないうちに進行していることが多く、ある程度進行すると自然に治ることはないため、早期発見が重要です!!

・症状が進行すると、余分な水分や尿毒素が体にたまり、むくみやだるさ、貧血などの症状が出現します。
・また、血圧が高くなり心臓の負担が増えることで、心臓病や脳卒中のリスクも上昇します。日本腎臓学会によると、CKD患者さんの死亡原因として最も多いのが心血管疾患による死亡です。
・治療は進行を遅らせることと合併症予防が主であり、塩分やたんぱく質の摂取制限や服薬など、長期間生活の改善と治療が必要となります。

・末期になると、呼吸困難感や最悪の場合心停止を起こす可能性があるため、人工透析または腎移植が必要になる場合があります。

スライド3

CKDの原因は生活習慣病

・CKDは高血圧や糖尿病、肥満、喫煙、睡眠不足、過労、加齢などが関係しています。
・特に糖尿病やメタボリックシンドローム、高血圧等の生活習慣病は注意が必要です。
・長崎県では年間約500人が人工透析を導入していますが、そのうち約30%は糖尿病の合併症(糖尿病性腎症)により透析を導入されています。また、他にも高血圧症からの腎硬化症、高尿酸血症からの痛風腎などもあります。

スライド2

・CKDを予防するために生活習慣を見直し、健康的な生活をこころがけましょう。

健康診断でCKDを早期発見できます!

・CKDの進行を予防するには健康診断などで腎臓病を早期に発見し、早期に治療を始めることが重要です。
・尿たんぱくは健康診断の尿検査、eGFRは血液検査でわかります。

健診で尿蛋白(+)、eGFR60未満の方は医療機関を受診しましょう!!

スライド4

CKDと診断された方

・生活習慣の改善や治療でCKD進行をコントロールすることができます。

スライド5

長崎県では、専門的なCKD診療が可能な医療機関を公表しておりますので、医療機関を受診する際にご活用ください。

CKD診療が可能な医療機関[PDFファイル/152KB]

CKD病診連携基準l[PDFファイル/787KB]

 

また、CKDの重症化を予防するために、CKDシールを作成し運用しています。

具体的には腎機能が低下した患者さん(eGFR60未満)のお薬手帳の表紙にCKDシールを貼ることで、医師、薬剤師、患者さんの情報共有を図っています。

長崎県CKDシール | 長崎県

〇関連リンク

※日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社とCKD啓発用動画(30秒ver、60秒ver動画)を作成しました。動画でもCKDについて簡単に学ぶことができますのでぜひご覧ください!

30秒ver:【慢性腎臓病(CKD)とは】「健康診断の結果はちゃんと確認することが大事です!」

      https://youtu.be/G-Hz6f59bX0

60秒ver:「腎臓の数値 見逃していませんか?」

      https://youtu.be/jQOgGpPEtyA

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は「糖尿病・慢性腎臓病の予防及び医療提供体制に関する協力協定」の締結企業です。
「糖尿病・慢性腎臓病の予防及び医療提供体制に関する協力協定」:県民の健康的な生活の実現を目的に、長崎県と企業が連携・協力し、糖尿病及び慢性腎臓病の発症予防、重症化予防などに向けた普及啓発や医療機関連携促進等様々な取り組みを行っております。

 

以下、本ページは以下サイトを参考にさせていただきました。

厚生労働省 :腎疾患対策 |厚生労働省

       厚生労働行政推進調査 事業費補助金 腎疾患政策 研究事業

日本腎臓学会:一般社団法人 日本腎臓学会|Japanese Society of Nephrology

 

このページの掲載元

  • 医療政策課
  • 郵便番号 850-8570  
    長崎市尾上町3番1号
  • 電話番号 095-895-2461
  • ファックス番号 095-895-2573