依存症とは
依存症とは、「社会生活に支障をきたしているのに、特定のもの/行為をやめたくてもやめられない状態」を言います。代表的な依存症には、アルコール、薬物(違法薬物、処方薬・市販薬)、ギャンブル等があります。
依存症は、「脳の病気」と言われています。家族や周囲の人を巻き込みながら徐々に進行し、最終的には自分自身に大きなダメージをもたらします。
どうなると依存症なの?
依存症と聞くと、多くの人はお酒を24時間飲み続けていたり、薬の使用が止まらなくなったりする様子を想像するかもしれません。しかし、実際にはもっと軽症の段階から治療を行うことが可能です。依存症かもしれないと考えるエピソードには、以下のようなものがあります。
- お酒やギャンブル等がもとで生じたことを後悔しているのに繰り返してしまう。(例えば、家族に嘘をついてギャンブルをする。友人から借りたお金を返さない。等)
- 周囲の人から、困っているのでやめてほしいと繰り返し指摘される。
アルコール、薬物、ギャンブル等はセルフチェックで簡単に確認することができます。気になる方は、ぜひセルフチェックをやって調べてみたり、相談窓口で相談してみましょう。依存症セルフチェックは、「さまざまな依存症」をご覧ください。
どうして依存症になるの?
お酒や薬物、ギャンブル等を続けることによって脳の中のドーパミンに関係する神経回路がその行動のメリット(快感)を強く記憶します。また、脳の働きが悪くなり衝動を抑えられない状態になります。そうなると、何か困ったことがあるたびにお酒を飲んだり、薬物を使用したり、ギャンブル等をするよう脳が指令を出すことで、気付いたら習慣化してしまい、依存症になると言われています。
こうなってしまうと、脳の指令は意志の力で簡単にコントロールできるものではなく、その人にあった支援を受けることによって改善を目指すことが大切です。
依存症の相談・治療
依存症は病気なので、治療により回復できます。回復のためには、まずは相談しましょう。
依存症は脳の指令が影響しているため、自分自身や家族だけでの回復は難しい病気です。専門的な知識を持った支援者と一緒に、どこから取り組むのがいいか考えていきましょう。依存症からの回復を応援してくれる施設はたくさんあります。それぞれの施設の特徴がありますので、自分に合った機関を利用していくことが可能です。
〇西彼保健所 職員による相談
月曜日から金曜日(祝日・年末年始は除く)9時から17時30分
電話:095-856-5159
〇長崎県こども・女性・障害者支援センター 精神保健福祉課
月曜日から金曜日(祝日・年末年始は除く)9時から17時30分
電話:095-846-5115
〇長崎県依存症専門医療機関・依存症治療拠点機関
下記、長崎県障害福祉課のホームページをご覧ください。
〇セルフヘルプグループ(自助グループ)
本人の回復施設や家族の会等、相談できるところが他にも色々あります。
長崎県のセルフヘルプグループは、下記をご参照ください。
⇒長崎こども・女性・障害者支援センターのホームページはこちら
〇長崎県依存症対策全般はこちら
さまざまな依存症
アルコール依存症とは?
アルコール依存症は、その名のとおり、飲酒によって心身や社会生活に影響が出ている状態を指します。アルコール依存症の可能性を疑う症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 健康診断で、繰り返しお酒の飲み方を見直すことを医師から勧められる。
- 嫌なこと、辛いことがあったときにお酒を飲むことが続いている。
- 寝る前にお酒を飲むことが日常的になっている。
- お酒を飲むと周囲の人とトラブルになってしまい、周囲から飲酒を止められる。
- ストロング飲料など、アルコール度数の高いお酒をつい選んでしまう。
アルコールは最も身近にある依存症で、長期の飲酒はこころだけでなく身体も色々なダメージがあります。早くに相談、治療を始めれば、断酒せずとも飲酒習慣を見直すことで対処できるケースも少なくありませんので、まずは相談してみることをお勧めします!
アルコール依存症セルフチェックはこちら
このチェックシートは、世界保健機構(WHO)がスポンサーとなり作成されたスクリーニングテスです。飲酒について、問題があるかを簡易的に判定します。質問は、10項目です。
アルコール依存症セルフチェックAUDIT[PDFファイル/140KB]
アルコール関連問題啓発週間
平成26年6月1日に施行された「アルコール健康障害対策基本法」において、毎年11月10日から16日は『アルコール関連問題啓発週間』と定められています。この機会にリーフレットを参考にお酒の飲み方を振りかえってみましょう。
ギャンブル等依存症とは?
- パチンコ等の遊技や競馬・競艇等の公営競技のようなギャンブル等の仕方をコントロールできない病気です。車に例えれば、ブレーキが壊れた状態で、「ここで止めなければいけない」と思っても続けてしまいます。
- 自分が病気であることをすぐには受け止められないことが多いので、対応に工夫が必要な病気です。
- さらに強い刺激を求めて、ギャンブル等にのめり込み、借金を重ねてしまい、それにより生活や人間関係の破綻、うつ状態や焦燥感が生じ、こころが不安定になります。
- 本人や家族だけで治すことが難しいので、相談できる機関や自助グループ等の力を借りて、話合いをしていくことが大切です。
ギャンブル依存症セルフチェックはこちら
ギャンブル等依存症対策啓発週間
平成30年10月に施行された「ギャンブル等依存症対策基本法」において、毎年5月14日から5月20日は「ギャンブル等依存症問題啓発週間」と定められています。
依存症について、もっと知りたい方へ
- 厚生労働省 依存症対策はこちら
- 「依存症についてもっと知りたい方へ」はこちら
- アルコール依存症(厚生労働省「アルコール健康障害対策ページ」に移動します)
- 内閣官房ギャンブル等依存症対策推進本部事務局のホームページに移動します
- 「ギャンブル等依存症でお困りの皆様へ」消費者庁はこちら
- 依存症への理解や関連する制度、医療機関・相談機関等幅広く知りたい方へ(依存症対策全国センターのホームページに移動します)
このページの掲載元
- 西彼保健所 地域保健課
- 郵便番号 852-8061
長崎市滑石1丁目9番5号 - 電話番号 【健康対策班】095-856-5059 【保健福祉班】095-856-5159
- ファックス番号 095-857-6663