スナメリなどが岸や浜に漂着することをストランディングと言います。死んで漂着したスナメリは、解剖してエサを調べたり、歯を抜いて年齢を調べるなどの調査に使われます。この写真は時津港に死んで漂着したものです。
歯を抜いているところです。このスナメリは、体長133cm、体重20〜30kg、約3歳のメスでした。
これは大村市で刺し網にかかって死亡したものです。スナメリは普通、白っぽい色をしていますが、死ぬとすぐに黒く変色します。
体重を量っているところです。このスナメリは歯を調べた結果、8歳であることが分かりました。
これは大崎半島に打ち上げられたものです。白骨化した個体が打ち上げられることもあります。ちょっと見ると魚みたいですね・・・。
でも良く見ると、やっぱりスナメリです。尾ビレの形が魚とは全く違います。


これは西彼町で刺し網にかかって死亡したものです。死後、すぐに回収できたため、まだ生きているみたいです。
スナメリは歯の形がとてもユニークです。しゃもじ形、スペート形と表現されます。
背面および腹面。体に目立ったキズも無く、とてもきれいな状態です。上のNo3と違って体の色がグレーです。死後1日程度と思われるのですが、まだそれほど黒くなっていません。生きている時の色に近いと思います。
全長を測ります。119cmでした。頭に呼吸孔が見えます。
尾びれです。つやつやしたスナメリの肌の様子が良く分かると思います。
生殖溝付近です。生殖溝(赤矢印)と肛門(青矢印)の距離が長いことからオスだということが分かります(大きい写真の方が見易いです)。
??? スナメリの肌は大部分がすべすべ、ヌメヌメですが、この部分だけはザラザラしています。さて、どこだか分かりますか?
とりあえず、現場で体の大きさを計測します。
体重を計ります。25.3kgでした。
この死亡個体については、見つけて報告してくれた漁師さん、漁師さんからの報告を受けて自然保護課に連絡してくれた西彼町役場(現西海市役所)、計測その他を助けていただいたさせぼパール・シー(株)さんにお世話になりました。みなさま、どうもありがとうございました!
大村湾のスナメリ標本は数が非常に少ない事から、学術的に貴重なデータになります。
この個体は、とても状態が良かった事から、学術的な分析(→解剖の様子)が終わった後、剥製と骨格標本が制作され、西海パールシーセンターに展示されております。
今回は漂着でした。死んで漂着したのか、漂着してから死んだのかは分かりませんが、ここが現場。
全長109cmのメスでした。まだ子供です。上のNo4と同様、とても新しくてきれいな状態です。
遊んでるんじゃありませんよ!109cmと言われるよりも、こうした方が大きさが良く分かるでしょ?まぁ、目をつぶると紛らわしいですいけど。
頭部の呼吸孔はこのようなU字型になっています。歯クジラなので、外から見える孔は1コです。深部の鼻道は私たちと同じように2つあります。
尾びれの後縁にはきれいな縁取りがありあます。なんかおしゃれだと思いません?
上のNo4と比べてみてください。これはメスです。メスは、生殖溝(赤矢印)から肛門(青矢印)までの距離が短いのです。
体重を量ります。17.7kgでした。
大事に包んでトラックに載せます。
上のNo4に続いて、2週連続で大村湾からスナメリの死亡個体の報告がありました。No4がおよそ1年ぶりの報告だったことを考えると、2週続くのは驚きです。また、これら2体はいずれも非常に新鮮な状態で発見されました。場所も同じ西彼町です。これらのことに何か意味があるのでしょうか???
今回も、見つけて報告してくれた漁師さん、西彼町役場(現西海市役所)、計測その他を助けていただいたさせぼパール・シー(株)さんにお世話になりました。みなさま、どうもありがとうございました! この個体はNo4と同時に解剖検査されました。大村湾産スナメリのオス、メスが同時に解剖される機会なんて、めったにありません。死んだスナメリには可愛そうですが、学術的にとても貴重な機会をもたらしてくれた、これらのスナメリに感謝することにしましょう(→解剖の様子)。
今回は琴海町で定置網にかかって死亡したものでした。これも死後、あまり時間が経っていないようです。
これはオスでした。上のNo4、No5と比べてみたら分かりますよね。
スナメリが網にかかって死亡すると、ヒレなどに網によるキズが付く事が多いのですが、この個体はそのようなキズが全く無く、とてもきれいです。
でもどういう訳か、頭にハゲがありました。何かに頭をぶつけたのでしょうか?
今回は、夕方に大村湾南部漁協さんから連絡を頂き、その日のうちに現場に向かいました。そのため現場での写真撮影が夜になってしまいました。上のNo4、No5と同様に非常に新鮮な個体です。現場に向かう途中、“どうやって長崎市まで持って帰ろう・・・?”と考えていたのですが、現場では漁師さん達が大きなビニール袋とブルーシートで丁寧にパッキングしてくれました。さらに、タクシーの運転手さんも、スナメリをトランクに乗せることに快く同意してくれました。
また、3月25日は金曜日、長崎まで持って帰っても、週末放っておく訳にはいきません。そこで急遽、長崎県総合水産試験場にお願いして、冷凍室に入れて頂く事ができました。
報告してくれた漁師さん、連絡を取り次いでくれた大村湾南部漁協さん、直ちに現場に向かってスナメリにビニールシートを被せてくれた琴海町役場、冷凍室を貸してくれた長崎県総合水産試験場、それにタクシーでスナメリを運んでくれた運転手さん、みなさん本当にありがとうございました!
このスナメリは、2005年4月4日に解剖されました(解剖の様子)。
現場に来てくれた漁師さんたちが、スナメリを丁寧にパッキングしてくれました。
このスナメリはタクシーに乗った初めてのスナメリでしょう。タクシーで長崎県総合水産試験場に運ばれました。
今回スナメリの死亡個体が見つかったのはこんな場所。川棚町の波消しブロックの間でした。
いきなり背骨が見つかりました。これは尻尾の先から胸辺りまでの背骨。ほぼ完全に白骨化しています。
付近に散らばっている骨を集めます。これは首の一番上の骨。
その他の首の骨は、かろうじてつながった状態で発見。
これは骨盤骨。足の無いスナメリですが、退化した骨盤の骨が残っています。
背骨の継ぎ目には僅かに組織が残っていました。DNA分析はできそうです。
これが、今回集めた骨全てです。残念ながら頭の骨が見つかりませんでした。
今回は、『大村湾のスナメリ』HP読者からの情報でした。場所は川棚町白石郷。写真のような波消しブロックの間にスナメリの骨が散乱していました。これまでに見つかったスナメリの死亡個体と違って、かなり古いもののようです。ほぼ完全に白骨化していて、においもほとんど無く、全く“汚い”感じがしないくらいでしたから、死後数ヶ月と思われます。
今回の個体は、首の骨が7つ見つかりましたから、すぐにスナメリと分かりました。また骨盤骨の大きさから、このスナメリがオスであること、また子供ではなく立派な大人であることも分かりました。頭の骨が見つかれば、年齢など更に多くの情報が得られたのですが、残念ながら頭の骨は見つからず。流されたのでしょうか?
この場所自体は決して人目に付きにくい場所ではないのですが、骨は波消しブロックの間に隠れていて、近くに行かないとなかなか発見できないような状況でした。もしかすると、大村湾岸にはこのような形で朽ちていくスナメリがたくさんいるのでしょうか?一体、1年間に何頭くらいのスナメリが人目に付かずに、大村湾岸に打ち上げられるのでしょうか?
スナメリが見つかった海岸です。
まだ、歯も生えていない赤ちゃん、お腹の中も空っぽで、お母さんとはぐれてしまったようです。
このスナメリは、同じ日の午前中、大人(No.8)のスナメリが見つかった東彼杵町の海岸に運ばれて、2体一緒に解剖されました。国立科学博物館や九州大学、熊本大学から研究者が続々集まってきて、雨降る海岸での解剖となりました。
体色が黒っぽく見えます。これは日焼けと乾燥のため変色したからです。新鮮な個体は、淡いグレーをしています。
年齢を調べるために、歯を抜く竹村教授
写真からは伝わってきませんんが、海岸一帯すごい臭いがしています。もう腐敗して凄惨な姿をさらしているわけですが、研究者の皆さんにとっては、貴重なサンプル、様々な情報を秘めた宝物なのでした。
東彼杵町海岸。5月10日、ここで
解剖が行われました。
この子は、国立科学博物館から送られてきた、スナメリ搬送用の箱に詰められて、上京しました。
長与町役場の方が、大量のドライアイスを箱に詰めてくださいました。
写真はここをクリックしてください。
ちょっとミイラ状態ですが、この個体も、国立科学博物館に搬送されました。
大村湾の外、西海市大島町に流れ着いたスナメリ。謎は深まります。
西海市西彼町の海岸に漂着した個体です。目立った外傷もなく、きれいな個体でした。
体長104pの子供でした。
長崎大学で解剖されましたが、当日は水産学部竹村教授のほか、国立科学博物館、西海パールシーセンター、九州大学、熊本大学、名古屋大学、日本大学から多くの先生方が調査に参加されました。
今回は、西海市西彼町で刺し網にかかった個体です。
体長103pの子供でした。
死後すぐに引き上げられたため、まだ生きているみたいです。外傷もほとんどありませんでした。
腹部です。
N0.11の個体と同時に長崎大学で解剖されました。
スナメリが見つかった時津町の左底川です。
写真の中央付近にスナメリが横たわっています。
体長109pの子供でした。
皮膚が剥がれて痛々しい感じがします。
首のところに羅網跡と思われる外傷がありました。
腹部の生殖孔付近です。
これはメスの個体です。
この個体は、大村湾に浮かぶ二島(長与町堂崎ノ鼻の北西沖)で発見されました。
痛みが激しい個体でしたが、現地で長崎大学、九州大学、熊本大学、日本大学の先生方が解剖調査されました。
発見された佐底川の河口付近です。
付近の事業所の方から時津町役場に連絡がありました。
腐臭はありましたが、大きな損壊はなく原形を保っておりました。
全体的に皮膚が剥げ、死後ある程度の日数が経過しているものと思われます。
今回は、熊本大学で解剖されました。
今回は、ハウステンボスのスイーパー船による発見です。
川棚沖で発見されました。西海パールシーセンターの協力により、熊本大学で解剖されることになりました。
かなり腐敗しておりましたが、No.16と同時に熊本大学などの先生方によって解剖調査されました。
発見された東彼杵町千綿宿郷の海岸です。
死後1〜2週間経過しているものと思われ、腐敗が進み皮膚の一部が剥がれておりました。
10月25日、現地にて長崎大学、西海パールシーセンター、九州大学、日本大学の先生方によって解剖調査されました。
今回は、長与町沖の定置網に混獲されたものです。当日、午前中に網上げしたところ、スナメリを発見したものです。前日には無かったことから死後半日程度と考えられます。
外傷は特に認められませんでした。後日、長崎大学においてNo.20と同時に解剖調査されました。
なお、この日は、自然環境課主催の大村湾クルーズ「スナメリを探そう!」が行われておりました。
今回は、時津町の下水路に流れ着いて発見されました。
目立った外傷はなく、長崎大学に運ばれました。3月14日、N0.22と同時に解剖されました。(
解剖の様子)
大村市では剥製や骨格標本の作製を検討しています。
頭骨→
肋
骨
→
← 胸骨
時津町日並郷の定置網に混獲されたものです。外見はそれほど傷んではおりませんが、表皮がすぐにはげる状態でした。。
長崎大学に運ばれ、3月14日、N0.21と同時に解剖されました。(
解剖の様子)

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