・郡岳登山コース
@野岳湖バス停(野岳湖管理棟の前を通り県道6号線をゴルフ場方面へ進む)→Aゴルフ場入口→B西登山口(道路右側の登山道に入る)→(植林地内を進み、伐採地脇の登山道を登り、標高600m付近の崩壊地を横切る)→C坊岩(テープにしたがい進む)→D郡岳(南登山口方面の標識にしたがい南に下る)→(標高450m付近で作業道に至り、作業道を進み、標識にしたがって左側登山道に入る)→E南登山口(林道を右に進む)→F平原(車道を右に進み、湖畔の遊歩道に入る)→@野岳湖バス停(全240分)

・野岳湖周回散策コース
@野岳湖バス停(県道を700m下って左折)→Aシャクナゲ公園(駐車場から遊歩道を下る)→B裏見ノ滝(滝の裏側を通って歩道を登る)→C第2駐車場(車道に出て右へ進み、集落の中を左折、湖畔の車道に出たら右折)→F平原(湖畔のサイクリングロードを歩く)→@野岳湖バス停(全120分)

アクセス
・大村駅前バスターミナル(県営バス・45分)→@野岳湖   *「野岳湖」行き

施設
・野岳湖キャンプ場/野岳湖湖畔に3ヵ所のキャンプサイト。バンガロー、常設テント、シャワー室など周年利用できる。
(問い合わせ/野岳湖キャンプ場管理事務所)

景観:野岳湖は周囲約4kmの人造湖で、湖畔にはサイクリングロードや遊歩道、トリム広場、周辺には裏見ノ滝やシャクナゲ公園があり、のんびり散策ができる。湖面に美しいシルエットを映す郡岳(826m)からは、眼下の樹海のなかに湖が点在し、大村湾、西彼杵半島と雄大な景色が広がる。 
       
    坊岩と土石流跡が印象的な郡岳西斜面        裏見ノ滝周辺の里道               郡岳を水面に映す野岳湖    
地質:野岳周辺は、輝石安山岩(裏見ノ滝)を基盤としてその上に重なる玄武岩が広く分布しており、その上に武留路山、郡岳などの角閃石安山岩が重なっている。
 鉢巻山に通じる道には、火山礫と粘土のようになった火山灰からなる露頭が見られる。このような層をスコリア層といい、噴火口周辺の堆積物である。頂上は玄武岩で、岩脈が存在するので、おそらくこの付近から溶岩が流出したものと思われる。山頂から眺めると、岩質と地形の関係を見ることができる。
 西登山口近くの県道には、表面に波状の凹凸があり割ってみると黒色ガラス質の岩石が分布する。叩くと澄みきった音がする。輝石安山岩の一種で、讃岐岩と呼ばれる岩石と同類である。
 高圧送電線鉄塔付近から郡岳山頂にかけて、小さな黒色の角閃石、白色の斜長石からなる角閃石安山岩が分布している。
 
スコリア層(鉢巻山入口) 輝石安山岩(西登山口近く)
昆虫:冬から早春にかけては、気温が低くて活動している昆虫は少ないが、それでも上手に探すと冬ごもりをしている昆虫を探しだすことができる。多良山系の山頂付近にはベニヒラタムシという体が極端に偏平で色が真っ赤な、小さいながらもなかなか美しい昆虫が生息しているが、野岳でも少なくない。探しだすコツは朽ちかかった木の皮をそっとめくることである。この他にも冬ごもりをしているカメムシの仲間やゴミムシダマシの仲間、それにクロウリハムシなどいろいろな種類の昆虫が見つかるので、冬の観察もなかなかおもしろい。
 夏にアカマツが切り倒されていればウバタマムシやクロタマムシが見つかる可能性がある。またアカマツにかぎらず切り倒された木にはナガゴマフカミキリなどのカミキリムシ・ゴミムシ・ゴミムシダマシが集まるので、積まれた丸太の裏側まで注意して探すことが観察のポイントである。
 野岳湖は秋の終わりから早春にかけては水の量が減少し、湖の縁から内部の方へ足を踏みいれることができる。転がっている石を反してみると、いろいろな種類のゴミムシが見つかる。中でも脚の長いカワチマルクビゴミムシが目立つ。
ベニヒラタムシ
ナガゴマフカミキリ
カワチマルクビゴミムシ
野鳥:郡岳では、林の鳥が見られる。ウグイス・メジロ・シジュウカラ・ヒヨドリ・ホオジロ、初夏にはオオルリなどがさえずり、ホトトギスも鳴く。秋から冬にはジョウビタキ・ミヤマホオジロ・アオジ・アトリ・ウソその他の冬鳥も渡来越冬する。
 野岳湖は水鳥の多い所で、カイツブリ・オシドリ・マガモ・キンクロハジロその他のカモ類が渡来し、まれにカワアイサ・ヤマセミも飛来する。全国的に極めてまれなコウライアイサが渡来したこともある。周辺の林にも秋から冬にミヤマホオジロ・アトリそのほか多くの鳥が見られ、冬の鳥を見るのに格好の湖である。
       
       ホオジロ                           ジョウビタキ