・遊歩道コース
@大越バス停(右手の車道を登る)→A市営斎場入口→B安満岳登山口(林の中の登山道に入る)→C神社入口広場(自然石の石段を登る)→D安満岳山頂(全85分)

・鯛の鼻コース
B(車道を進む)→E鯛の鼻自然公園(全20分)

アクセス
・佐世保駅前→(西肥バス・74分)→平戸桟橋→(〃・27分)→@大越          *平戸桟橋から「紐差」行き(中野経由)
景観:平戸島最高峰の安満岳山頂からは西側の生月島しか展望できないが、広い草原の鯛の鼻自然公園からは360度のパノラマで、海を隔てて遠く五島の島影まで見ることができる。
山頂岩場からは生月島が見える
安満岳山頂付近の原生林
鯛の鼻への途中から安満岳を振り返る
地質:頂が平たく周囲を急斜面で取り囲まれたメサ地形。山体の下部は火砕流堆積物の凝灰角礫岩や淡緑色に変質した安山岩類、次に無層理で黒い縞を持つ溶結凝灰岩や厚い凝灰角礫岩となる。最上部にある凝灰岩の薄層中には火山豆石(雨痕)が見られる。海抜350m〜400mから上は輝石安山岩で、安満岳西側の断崖を形成している。これらは獅子から鯛の鼻への林道の崖で観察できる。
   
      火山豆石(雨痕)
動物:平戸島最高峰で、かつてはニホンジカ生息地として知られていたが、現在は確認されていない。山麓にはホンドタヌキやホンドイタチも生息している。アオダイショウ、シマヘビ、ヤマカガシ、マムシ、カナヘビ、トカゲなど、爬虫類の種類は豊富。また、山頂付近の人工池にはニホンヒキガエルやイモリ、それにタゴガエルも見られる。
昆虫:安満岳頂上付近は植物相が豊かで一年を通して林内は適度な湿度を保ち、昆虫の豊富さは県北随一といえる。チョウ類ではカラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、アオバセセリ、スミナガシなどの他、秋にはキジョランを食草とするアサギマダラがツワブキの花に群がる光景も見られる。甲虫類ではヒメコブヤハズカミキリが倒木を這い回り、キノコムシの仲間、朽ち木性のゴミムシダマシ類、登山道にはヒメオサムシが歩き、九州本土では高山性のナガゴミムシ類も生息している。クチキコオロギ、オオゴキブリといった南方系の昆虫も倒木の中に生息している。    ヒメコブヤハズカミキリ
植物:山頂の神社まで続く参道はアカガシ、スダジイ、イスノキ、ウラジロガシなどの大木やサンゴジュ、モチノキ、クロキ、ヤブニッケイ、ヤブツバキなどの亜高木に覆われ、まさに樹木のトンネル。それに加えてイズセンリョウ、アオキ、ヤブムラサキなどの低木やツクシアオイ、キッコウハグマ、レモンエゴマなどの草本があり、すばらしい植物観察地である。秋にはコマユミやウリハダカエデの紅葉も美しい。
 山頂岩場付近にはコゴメウツギ、ウンゼンマンネングサがある。
 また南側山肌の林内にはサザンカの珍しい群落が、冬に白い花を一帯に着ける。
 鯛の鼻まで行くと、展望台や広場付近にカンコノキが多く、メギの自生もある。
野鳥:海岸の岩場や転石がアオサで緑に覆われる時期にナベヅルが上空で舞う。ツルの北帰行だ。鯛の鼻の展望台から観察しているとV字形の隊形で渡るナベヅル、マナヅルを眼下にすることができるのだ。ここはツルの渡りルート上に当たる。
 安満岳の原生林ではフクロウが繁殖し、巣立ち直後の白い綿毛の幼鳥に石積みの山道周辺で出会うこともある。シジュウカラ、コゲラ、ヒヨドリなどの留鳥とは、山道で出会うことが多い。
    ツルの渡り