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【県南地区】食品の安全・安心リスクコニュニケーション(意見交換会)実施結果

食品の安全・安心確保をテーマにした食品工場見学と意見交換会を県南地区で開催しました。
結果は下記のとおりです。

開催地区 日時 現地研修・意見交換場所 出席者
県南 11月12日(金) 小浜食糧株式会社クルス工場 11名

【食品工場見学】
 会議室にてスライドによる概要説明を受けたあと、見学窓から工場内を見ながら作業工程や食の安全・安心への取組について説明を受けました。衛生面については、工場入口での手洗い、粘着ローラーによる埃落とし、エアシャワー、製造区域に入っての手洗いなど徹底されていました。
 異物混入対策として、金属探知機やウエイトチェッカー、自動耳切り装置の布ベルトを異物混入の可能性が低い素材へ変更していました。
また、何かあった時にすぐ回収などの対応ができるよう、その日の使用原材料の履歴を保管していました。
 そのほか賞味期限シールは、前日に立てた製造計画の数量だけを作成し、貼付忘れがないよう2名体制で確認を行われていました。

【意見交換会】
○クルスの原料として、チョコレートにしょうがを入れたのはなぜですか。昔からなのでしょうか。
→クルスの商品開発から今年で50年になります。当時、周辺はしょうがの産地であり、ホワイトチョコレートという洋風なものに、和風なしょうがを入れることで、飽きずに食べていただけるのではないかと考えたようです。(小浜食糧株式会社)

○製造過程で出た「くず」はどうしていますか。
→まわりの耳の部分のくずは処分していますが、完成品で製品として問題はないが重量チェックではねられたものなどは、一部の店舗でキズ製品として販売もしています。現在、これを形を変えてクランチにできないか試作中です。(小浜食糧株式会社)

○近年、保健所からだけでなく、取引先からの衛生に関する要求が厳しくなってきていることと思います。要求はあっているけれども対応に苦慮されているということがあれば教えてください(長崎県 県南保健所)。
→金属探知機は設置していますが、毛髪や木べらの繊維などがもしも混入した場合には感知できません。X線装置の導入を言われていますが、何千万もかかるため苦慮しています。すべて機械で行えば異物混入の心配はいらないのでしょうが、製法の都合で、生地を全部機械化することはできないため、どうしても人の手による作業が必要です。
 また、食品表示がいろいろと変わることも悩みの種です。例えば、トレハロースは、食品添加物になったことで表記する順番が変わり、包材の改版代や印刷代がかかり大変でした。表示については、法律上は「膨脹剤」とだけ記載すればよいことになっているのに、取引先メーカーからの企画書には、膨脹剤として何を使用しているのかを物質名まで記載するよう要求されることもあります。(小浜食糧株式会社)
→食品添加物については、消費者の方からの誤解を受けやすく、添加物イコール危ないのではないかと思われることに対応しようとされることで悪循環になっているところがあると思います。
 例えば、加工食品の原料原産地は、決まったものにしか書く義務はないのですが、消費者の中には書いてほしいと思われる方もおります。原材料はいつも同じところから取り寄せられるとは限りませんので、それによって包材を変えなければいけなくなり、値段にも反映してくることを考えると、それが本当に必要なのかを考えていくことも重要になってくるのではないかと思います。(食品安全・消費生活課)

【見学の様子】
小浜食糧クルス工場の見学の様子1 小浜食糧クルス工場の見学の様子2

小浜食糧クルス工場の見学の様子3 小浜食糧クルス工場の見学の様子4

【意見交換会】
意見交換会の様子1 意見交換会の様子2

意見交換会の様子3 意見交換会の様子4