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クドア・セプテンプンクタータによる食中毒について

クドアは、魚の筋肉に寄生する寄生虫です。その生態は、よく判っていませんが、多毛類(ゴカイ)と魚類との間を行き来して各々に寄生しているといわれています。しかし、ヒトなどのほ乳類には寄生しないといわれています。

クドアが人の体内で生育することはありませんが、クドアが多量に寄生したヒラメを生で食べると、食後数時間程度で一過性の下痢やおう吐などの症状がおきます。

[ クドア・セプテンプンクタータについて ]

ヒラメに寄生するクドア属の寄生虫(粘液胞子虫)の一種です。

ヒトなどのほ乳類には寄生せず、大きさは0.01mm程で、肉眼では見えません。

[ 感染経路 ]

クドア・セプテンプンクタータが多量に寄生したヒラメの刺身によるものが多く報告されています。

[ 症状 ]

食後数時間程度(約2時間~20時間)で、一過性の下痢やおう吐などの症状。

症状は軽度であり、多くの場合、発症後24時間以内に回復し、後遺症もないと報告されています。

[ 予防方法 ]

加熱処理や凍結処理が有効です。

 【加熱処理】 75℃、5分間以上で死活

 【凍結処理】 -15℃~-20℃、4時間以上で死活

[ 食中毒予防に向けた対応 ]

 農林水産省及び水産庁では、食中毒防止策として、ヒラメの養殖場での適切な管理により、クドアがヒラメに寄生することを防止する取組みを行っており、食中毒の数は低下しています。

  

【 関連リンク 】

クドアによる食中毒について(外部リンク:厚生労働省)

ヒラメを介したクドアの一種による食中毒Q&A(外部リンク:農林水産省)

養殖ヒラメに寄生したクドアによる食中毒の防止対策(外部リンク:水産庁)