文化的景観

人々の生活・生業を基盤として
その上に建つ教会

信徒発見の後、信仰の自由が黙認されるのは、1873年禁制の高札撤廃後のことでした。その後建てられた教会群は、抑圧からの解放と教会への復帰の喜びという崇高な精神性の象徴といえます。また、辺境の地にひっそりと建つ小さな教会の数々は、信徒たちが弾圧を避けて潜伏し、連綿として信仰を継承してきたその地区に建ち、彼らが貧しい暮らしにもかかわらず自らの財産と労力を捧げ、信仰の証として造り上げたことを如実に物語っています。現在は一部国立公園などに指定された美しい島々の入り江や高台、斜面などに農漁業を生業として造り上げた集落景観と一体となり、長期の潜伏からの復活という高い精神性を背景とした地域住民の生活と精神の拠り所として、優れた文化的景観を形成しています。
1
旧五輪教会堂(五島市)
小さな漁港の狭い平地に建つ木造の教会
2
旧野首教会(小値賀町)
煉瓦造りの教会が、周辺の地形と一体となり、素晴らしい景観を作りだしている