1865年9月13日~14日に掛けてプティジャン神父と夢の出会いをした出津の潜伏キリシタンたちは、その後トマス染吉ら数人が大浦天主堂に出向いて教理を学ぶなど積極的に活動を始めている。世は禁教時代に付き慎重的なキリシタンは事態を重くみて自粛するよう求めていたが受け入れなかった。そこで牽制する意味で急進派の重蔵方に保存していた「マリア十五玄義図」およびトマス治六方保存の「聖ミカエル」の聖画を慎重派が持ち出して隠した。これに対して野中の木村市之助宅で両派が乱闘を引き起した所謂野中騒動である。この出来事が長年間深い絆で結ばれていた潜伏キリシタン同志間に対立が残り解禁後の信仰体制にも及んでいると言われている。
掲載の写真は禁教末期に上記騒動があったとされる野中集落を撮影した作品である。
- 撮影日時:平成28年(2016年)11月1日 午後1時頃
撮影場所:長崎市西出津町 - 撮影者:池田勉
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長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・フォト巡礼
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