長崎港口にある伊王島は北の伊王島と南の沖ノ島からなる島で、江戸時代は佐賀藩深堀鍋島領で海外船の出入りを監視する役を担当している。同島には外海の三重や樫山から移住した潜伏キリシタンが多く居たとされる。
彼らは1865年の信徒発見後は積極的に動き出しているが、1867年の浦上四番崩れの後1871年には当島でも迫害があって、31人が佐賀牢に投獄されたが同年中に釈放されている。1879年には沖ノ島に大明寺教会がブレル神父の指導で建てられている。一方、1871年に伊王島の馬込の椎山に小さな礼拝堂が建てられ、1890年にはマルマン神父により木造の馬込教会が建てられている。
掲載の写真は馬込教会を撮影した風景的な作品である。教会堂下手の海岸から落陽時に撮影し、手前に小型船舶を取り込み島らしさを表現している。
- 撮影日時:平成26年(2014年)6月7日 午後7時頃
- 撮影場所:長崎市伊王島町
- 撮影者:池田勉
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※撮影者は被写体の人物や所有者に許可を取ったうえで撮影しています。教会堂内の写真撮影は基本的に認められていませんのでご注意ください。
長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・フォト巡礼
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